学習院大学の小論文対策|文学部公募制の出願条件と小論文の書き方について解説
「学習院大学の小論文は、どの学部や学科で必要なのか」と不安に感じる受験生もいるでしょう。学校推薦型選抜は出願条件や選考内容が学科で異なるため、自分に必要な準備を順番に整理することが大切です。
学習院大学では、文学部の学校推薦型選抜(公募制)で6学科すべての二次試験に小論文が課されます。この記事では、対象学科から出願条件、形式の確かめ方、答案を書く4手順まで、対策に必要な情報を受験の流れに沿って整理します。
学習院大学で小論文が課される文学部6学科
学習院大学で小論文を受けるのは、文学部の学校推薦型選抜に出願する6学科の受験生です。志望学科を決めたばかりで選考科目まで把握できていなくても、最初に対象を確かめれば必要な準備を整理できます。
文学部の6学科では二次試験で小論文を受ける
文学部の学校推薦型選抜では、次の6学科すべてで二次試験に小論文が課されます。志望学科によって小論文の有無が変わるわけではないため、出願を考えた段階から答案を書く練習が必要です。
-
- 哲学科
-
- 史学科
-
- 英語英米文化学科
-
- ドイツ語圏文化学科
-
- フランス語圏文化学科
-
- 教育学科
さらに、教育学科では集団面接と個人面接があり、英語英米文化学科でも面接が課されます。該当する2学科では、小論文と面接を別々に捉えず、自分の関心や志望理由を一貫して説明できるように準備します。
他学部では選考内容を個別に確認する
文学部以外では、一次選考が書類選考であり、最終選考の筆記試験や小論文などは学部ごとに異なります。面接または口頭試問は共通して課されるため、試験名だけでなく選考全体を最新の募集要項で確かめることが重要です。
具体的には、募集要項に「筆記試験」と書かれていても、小論文だと決めつけずに大学が示す内容を読むことが必要です。文学部と他学部の選考を混同すると、自分が受けない試験の対策に時間を使う可能性があります。
文学部6学科の出願条件と選考の流れ
文学部へ出願するには、志望する6学科ごとの評定平均を満たし、推薦書と志望理由書を準備する必要があります。小論文の練習を始めていても、条件や短い出願期間を見落とすと受験へ進めないため、先に全体の流れを確認します。
6学科で異なる評定平均を確認する
文学部の評定平均に関する出願条件は学科ごとに異なり、確認すべき内容は次のとおりです。似た名称の学科でも条件は同じとは限らないため、志望学科の行を読み、在籍校で自分の成績と照らし合わせます。
| 学科 | 評定平均に関する出願条件 |
|---|---|
| 哲学科 | 全科目3.8以上 |
| 史学科 | 全科目3.8以上 |
| 英語英米文化学科 | 全科目4.2以上かつ英語4.4以上 |
| ドイツ語圏文化学科 | 外国語3.8以上 又はドイツ語技能検定試験2級以上 |
| フランス語圏文化学科 | 全科目3.5以上 |
| 教育学科 | 「全科目4.1以上」または「全科目4.0以上かつ数理4.2以上」 |
たとえば、英語英米文化学科では全科目と英語の両方に条件があり、片方だけの確認では足りません。教育学科には2通りの条件があるため、どちらに該当するかまで分けて確かめることが必要です。
推薦書と志望理由書を用意する
文学部の募集人員は若干名であり、出願時には推薦書と志望理由書を提出します。小論文だけに準備を寄せると書類作成が遅れるため、学校への依頼と自分で進める作業を早めに切り分けます。
また、志望理由書で示した関心と小論文で扱う考えに矛盾がないかを確認します。同じ表現を繰り返す必要はなく、学びたい分野や問題意識の方向がそろっていれば、選考を通じて一貫した説明になります。
11月初めの出願から二次試験までを見通す
学校推薦型選抜の出願期間は11月初めの短い期間で、文学部は11月中頃に選考が終わります。出願後に小論文対策を始めると練習期間を取りにくいため、書類を整えながら答案作成も進める計画が必要です。
さらに、学校推薦型選抜では複数の学部学科へ出願できないため、出願先を一つに定めなければなりません。学びたい内容と出願条件を比べ、志望学科を決めてから、その学科の選考に準備を集中させます。
小論文の形式を確かめる4項目
文学部6学科で課される小論文の形式は、受験年度の募集要項と入手できる過去問を使い、4項目に分けて確かめます。試験時間や字数が分からないままでは本番と同じ条件を作れず、何を改善すべきか判断しにくいと感じるでしょう。
項目1:試験時間を確かめる
試験時間は、受験年度の募集要項や受験案内に記載があるかを最初に確かめます。時間が分かれば、設問の確認、構成、執筆、見直しへどのように配分するかを決められます。
そのため、練習では確認した時間を測り、最初から最後まで通して答案を作ります。練習後に遅れた工程を記録すると、書く速さだけでなく、構成や見直しに使う時間も調整できます。
項目2:指定字数を確かめる
指定字数は設問の指示を読み、「以内」や「程度」といった数字に続く表現まで正確に確かめます。条件を把握すれば、答案に置く段落や根拠の数を考え、内容の過不足を調整しやすくなります。
字数が確認できた後は同じ条件で書き、練習後に文字数を数えて、削った箇所と加えた箇所を記録します。数字だけを覚えて指示の表現を見落とすと、内容が整っていても条件に合わない答案になります。
項目3:課題文や資料の有無を確かめる
課題文や資料の有無は、受験年度の募集要項と入手できる過去問を使って確かめます。提示物があれば読み取りと執筆の両方に時間を使うため、資料の種類まで見て練習内容を決めます。
一方で、資料がない形式では、設問に答えるための知識を自分で選び、主張との関係を示す必要があります。形式を先に把握しておくと、資料の読み取りと知識の整理のうち、必要な練習へ時間を配分できます。
項目4:設問の指示を確かめる
設問では、何を対象に、どのような作業を求めているのかを一つずつ確かめます。「述べなさい」などの動詞に加え、その前後に置かれた条件も書き出すと、答えるべき内容を整理できます。
具体的には、過去問へ取り組む際に設問の動詞と条件へ印を付け、答案を書いた後にも対応を見直します。設問が求める作業を取り違えると、知識を詳しく書いても問いへの回答にならない可能性があります。
学習院大学の小論文を書く4つの手順
文学部6学科の小論文は、設問への結論を決め、反対意見と2〜4つの根拠を経て結論へ戻る4手順で組み立てます。書きたい内容が多くて順番を決められないときも、工程を固定すると主張と根拠の関係を確認しやすくなります。
-
- 手順1:設問を分けて結論を決める
-
- 手順2:反対意見を想定して答える
-
- 手順3:2〜4つの根拠を説明する
-
- 手順4:結論と今後の見通しを示す
手順1:設問を分けて結論を決める
最初に設問が求める対象と作業を分け、すべての条件へ答えられる結論を1文で作ります。答案の冒頭にも結論を置けば、読み手が最初の段落で主張の方向をつかめます。
さらに、本文を書く前に「自分は何を主張するのか」を短くメモし、各段落がその主張を支えるか確かめます。結論が曖昧な状態で書き始めると、途中で論点が変わり、設問への答えも伝わりにくくなります。
手順2:反対意見を想定して答える
自分の結論に対して考えられる反対意見を挙げ、その意見が成り立つ理由まで公平に示します。そのうえで自分の立場を選ぶ理由を書くと、異なる考えを踏まえた主張になります。
ただし、反対意見を極端に言い換えたり、理由を示さず退けたりしないことが大切です。相手の立場が成り立つ条件を認めてから答えることで、自分の結論を選んだ理由が明確になります。
手順3:2〜4つの根拠を説明する
結論を支える根拠は2〜4つを目安に選び、根拠ごとに主張とのつながりを説明します。情報を並べるだけで終えず、「この事実からなぜ結論を導けるのか」まで言葉にすることが重要です。
たとえば、志望学科に関係する知識は、設問への答えを支える材料として使います。覚えた用語の説明に紙幅を使い切ると自分の主張が薄くなるため、結論との関係を優先して書きます。
手順4:結論と今後の見通しを示す
最後の段落では、それまでに示した根拠を受け、冒頭に置いた結論を詳しく言い直します。設問に合う場合は今後の課題や必要な対応にも触れ、問いへの回答を明確にして結びます。
一方で、最後に新しい話題や根拠を加えると、十分に説明できないまま答案が終わります。本文で扱った内容だけを使ってまとめれば、冒頭と末尾の結論が対応し、主張の流れも伝わりやすくなります。
学習院大学の小論文で注意する3点
学習院大学の小論文対策では、6学科の専門分野、提出書類、最新の試験条件を結び付けて確認します。書き方を覚えても受験全体とのつながりに不安が残る場合は、次の3点を確認することが大切です。
注意1:志望学科に沿う知識を準備する
文学部には扱う分野が異なる6学科があるため、志望学科で学ぶ分野の基本語句や論点を整理します。集めた知識は設問への結論を支える根拠として使い、自分の主張とどのように関係するかまで説明します。
ただし、覚えた知識を多く並べても、設問が求める内容へ答えなければ小論文の主張は伝わりません。知識の正確さだけでなく、問いへの結論を支える材料になっているかを答案ごとに確かめます。
注意2:志望理由書と小論文の方向をそろえる
学校推薦型選抜では推薦書と志望理由書を提出するため、小論文との一貫性も確認します。志望理由書で示す学びたい分野や問題意識と、答案で示す関心が食い違うと、自分の考えを一貫して説明しにくくなります。
さらに、英語英米文化学科では面接、教育学科では集団面接と個人面接も課されます。該当する受験生は答案の結論を口頭でも説明し、提出書類と異なる答えになっていないかを見直します。
注意3:受験年度の募集要項で条件を確かめる
試験時間や指定字数、資料の有無は、受験年度の募集要項と過去問で確かめ、練習条件へ反映することが大切です。以前の情報だけで準備すると変更を見落とす可能性があるため、出願前にも最新情報を読み直します。
日程についても、11月初めに出願し、文学部は11月中頃に選考が終わる流れを押さえます。具体的には、受験年度の募集要項で日付を確認し、書類、小論文、面接の準備期限を逆算して決めます。
学習院大学の入試全体を確認する2つのポイント
小論文対策と並行して、出願条件と提出書類を大学別ページで確認することが重要です。学校推薦型選抜では複数の学部学科へ出願できないため、志望先を決める材料が足りないと不安になりやすいでしょう。
ポイント1:志望学科の出願条件を確認する
文学部6学科では評定平均の条件が異なるため、学科名と条件を対応させて確認します。出願できるかだけで決めず、学びたい内容と選考科目も合わせて比べると、選んだ理由を志望理由書へつなげられます。
さらに、学習院大学の入試全体は、で確認できます。大学別ページを読んだ後は受験年度の公式な募集要項も参照し、変更の有無を確かめます。
ポイント2:提出書類と面接を含めて準備する
文学部の出願書類には推薦書と志望理由書があり、2学科では小論文に加えて面接も課されます。準備するものを一覧にして担当者や期限を整理すると、一つの対策に時間が偏ることを防げます。
そのため、小論文の練習予定だけでなく、学校へ推薦書を依頼する時期や志望理由書を見直す時期も決めます。教育学科と英語英米文化学科では面接練習も組み込み、選考全体を見通して進めます。
学習院大学の小論文対策でよくある質問
学習院大学の小論文対策では、文学部6学科の選考と他学部の違いを分けて捉えることが大切です。出願や練習の前に生じやすい疑問を5問に整理したので、自分の条件と照らし合わせて確認できます。
文学部ではどの学科で小論文が課されますか?
文学部の学校推薦型選抜では、6学科すべての二次試験で小論文が課されます。対象は哲学科、史学科、英語英米文化学科、ドイツ語圏文化学科、フランス語圏文化学科、教育学科です。
文学部と他学部では選考がどう違いますか?
文学部では6学科すべての二次試験に小論文があり、教育学科と英語英米文化学科には面接もあります。他学部は一次選考が書類選考で、最終選考の筆記試験や小論文などは学部ごとに異なり、面接または口頭試問が共通します。
文学部の出願に必要な書類は何ですか?
文学部の学校推薦型選抜では、推薦書と志望理由書を提出し、募集人員は若干名です。書類と小論文を別々に扱うと説明が食い違う可能性があるため、学びたい分野や問題意識をそろえて準備します。
複数の学部や学科へ出願できますか?
学校推薦型選抜では、複数の学部学科へ出願できないため、出願先を一つに決める必要があります。そのため、学びたい内容、評定平均の条件、選考内容を確認し、志望する学部学科を定めてから対策へ進みます。
試験時間や字数はどこで確認しますか?
試験時間や指定字数は、受験年度の募集要項や受験案内、入手できる過去問で確認します。確認できた条件を練習にも反映し、時間配分や文字数を毎回答案と一緒に記録すると改善点を把握できます。
まとめ|学習院大学の小論文対策で押さえる4手順
学習院大学の小論文対策では、文学部6学科の出願条件を確認し、選考全体を見通して4手順の練習を進めます。準備する内容が多く感じられても、対象学科、条件、形式、書き方の順に整理すれば、取り組む課題が明確になります。
答案は設問を分けて結論を決め、反対意見と2〜4つの根拠を示した後、最後に結論へ戻します。さらに、推薦書と志望理由書、該当する2学科の面接も含め、内容に一貫性があるかを確認します。
出願期間は11月初めの短い期間で、文学部は11月中頃に選考が終わります。試験時間や字数などの形式と具体的な日程は、受験年度の募集要項や入手できる過去問で確かめ、同じ条件で練習を重ねましょう。


