【FIT】志願者調書(4つの質問)のポイント解説
慶應法学部FIT入試合格を目指す方必見!志願者調書(4つの質問)のポイントを合格者の実例から解説します。
慶應法学部FIT入試の志願者調書(4つの質問)の書き方のコツ
受験生のみなさんこんにちは、ルークス志塾webチームのおーしろです。
慶應法学部FIT入試の受験を考えているみなさん、志願者調書(通称 4つの質問)の作成は進んでいますか?もし、進んでいないという人は、このような悩みがあるのではないでしょうか。
「志願者調書ってどう書けばいいの?」
「志望理由書と同じような内容を書くの?それとも違うことを書いたほうがいいの?」
「書いてみたけど、これで合格できるの?」
たしかに、慶應法学部FIT入試の独特な提出書類なので、志望理由書以上に
・参考にする合格者の書類が学校にない
・4つの質問の解説をしてくれる人が中々いない
ということがあるので、わからないことが多いと思います。
そこで、今回は志願者調書の書き方にお悩みの方へ「FITの志願者調書、4つの質問の書き方のコツ」を合格者の志願者調書を見せながら具体的に解説していきます!
志願者調書が「順調に進んでいます!」というあなたも、自分で作成したものを見返しながら確認してみると意外と見落としていた部分もあるかもしれませんよ?
とにもかくにも!慶應法学部を志望している方は必見です!
志願者調書(4つの質問)の内容
ここで、志願者調書で聞かれる4つの質問の内容を確認しましょう。「そんな基本的なことはわかってるよ!」という方は、読み飛ばして次の章へ進んでください。
聞かれる質問は
Q1.中学卒業時のあなたと現在のあなたを比較してその間の「人間的成長」がどのようなものであったか記してください。
Q2.あなたの見方や考え方に大きな影響を及ぼした事柄(書物を含む)について説明してください。
Q3.あなたが今もっとも関心を抱いている事柄は何ですか。その事柄とこれまでどう取り組んできたか、また今後どう取り組もうとしているか。
Q4.あなたが慶應義塾大学法学部の法律学科や政治学科とういう場に期待していることはどのようなことですか。
上記の4つの質問はそれぞれ、
Q1.2.は「あなたという人間はどういう人か」という受験生の人間性を様々な側面から見るため
Q3.4.は「これからのあなたの志や計画はどういうものか」ということ見るため
であると考えられます。
合格者の志願者調書(4つの質問)を見ながらポイントを解説します
それでは、4つの質問の書き方のポイントを合格者の回答を見ながら解説していきます。
Q1.中学卒業時のあなたと現在のあなたを比較してその間の「人間的成長」がどのようなものであったか記してください。
この質問で大事な点は「人間的成長を具体的に書く」ということです。中学卒業時と現在の自分を対比して「昔は~だったが、今では~となれた」というように主張しましょう。
私が高校生活におけるチアダンス部での活動を通じて得た人間的成長は、「他尊自信」の精神を培えたことである。中学生時代の私は、バドミントン部に所属していた。試合で負け続け自信を喪失していた時には、相手のミスを喜んだことすらあった。私には、根拠ある自信とライバルを尊重する気持ちが欠如していた。こんな弱い自分を叩き直したのは、高校で入部したチアダンス部であった。入部してからの私は、過去の弱い自分を変えるためライバルチームの演技中には声援を送り、応援することを心掛けた。また、自身のチームに絶対的な信頼を持ち、大会前には厳しい練習を共に乗り越えてきた仲間と踊れることへの自信に満ちていた。その結果、出場する大会全てで全国大会に進出し、全国優勝も果たすことが出来た。この経験から、ライバルをも尊重し、且つ自分にも自信を持ってなにかに臨めば、自ずと結果もついてくるということを学んだ。
ここでは、
中学生時代の私は、バドミントン部に所属していた~根拠ある自信とライバルを尊重する気持ちが欠如していた。
という過去の自分があり、高校の部活動を通して、
過去の弱い自分を変えるためライバルチームの演技中には声援を送り、応援することを心掛けた。
と何を心掛けたのかを具体的に記している。そして、その結果
ライバルをも尊重し、且つ自分にも自信を持ってなにかに臨めば、自ずと結果もついてくるということを学んだ。
と自分の変化をしっかり書いている。そうすることで、「過去から現在の自分への変化」がわかりやすく伝わります。
Q2.あなたの見方や考え方に大きな影響を及ぼした事柄(書物を含む)について説明してください。
この質問では「志望理由書に書ききれなかったあなたの見方や考え方」を記しましょう。
慶應FITでは、学生に求めるポイントとして「バランスよく多面的に物事を捉えられるか」ということがあります。ですので、この部分では志望理由書と関係のない事柄を書き、「多面性をアピールする」ということも1つの手です。
私はソーシャルデザイン会議実行委員会編著の「アイデアは地球を救う」に大きな影響を受けた。この本と出会う前の私は、社会的問題に気がついても、自分自身が問題解決に向かって動いたところで微力にしかならず、解決できないという考え方を持っていた。しかし、「こうなったらいいのにという気づきと、できるかもしれないという勇気が、社会の不満や不安、社会課題を希望へと変える力となっていく。」という本作中の言葉がきっかけとなり、私の考えは大きく変わった。たしかに、一人で社会課題を解決しようとするのは無謀かもしれないが、現在の社会は一人から日本中に協力の輪が広がる可能性を持っている。問題を見て見ぬふりをするのではなく、その気づきを大切にして使命感を持ち、社会に貢献することが重要である、と考えるようになった。
Q1と同様に、考え方の影響を及ぼされる前後での対比を具体的に書くことがポイントです。ここでは、
この本と出会う前の私は、社会的問題に気がついても、~という本作中の言葉がきっかけとなり、私の考えは大きく変わった。
と、変化のきっかけ、
たしかに、一人で社会課題を解決しようとするのは無謀かもしれないが、~社会に貢献することが重要である、と考えるようになった。
という変化も具体的に書かれています。
Q3.あなたが今もっとも関心を抱いている事柄は何ですか。その事柄とこれまでどう取り組んできたか、また今後どう取り組もうとしているか。
この質問のポイントは「志望理由書で述べた志との統合性」です。統合性と言っても、志望理由書と同じこと内容を書くのではありません。
例えば志望理由書で「国際社会の人権問題」について書いているのに、もっとも関心があるとします。それなのに「法律問題」や「ジャーナリズム」であると、試験官は「本当は何がしたいの?」となってしまいます。ですので、自分の志望理由書を見返し、統合性を意識しながら書いてください。
私は「女性の人権」について最も関心を抱いている。私は塾帰りにストーカー被害に遭ったことが契機となり、女性の防犯や人権について興味を持ち始めた。女性が夜道を笑顔で闊歩できる社会を実現するための第一歩として、国連本部で行われるUN WOMEN世界会議に選抜され、参加した。そこでは、他国ではどのような女性人権に関する問題がありどのような解決方法があるかを国際的な視点で学んだ。また、米国留学中に同世代のアメリカ人女性の防犯意識の高さを目の当たりにし、日本人の防犯意識との大きなギャップを感じた。それを裏付けるために、自作アンケートをアメリカ人と日本人に80人ずつ実施したところ日本人女性の防犯意識との低さが浮き彫りになった。これまでのこうした取り組みから得た学びを活かし、今後貴学部で被害者学を学び、女性学の理解を深めることで性意識の男女差異を理解した上で被害者が相談しやすい女性弁護士になりたい。
この人は、志望理由書で「国際社会の人権」について書いています。そして、ここでは「女性の人権について」と「日本とアメリカの女性の防犯意識の差」について書いている。このように、国際人権、特に女性の人権に興味があり「被害者学の視点から」解決してきたい、という統合性そして多面性が見て取れます。
Q4.あなたが慶應義塾大学法学部の法律学科や政治学科とういう場に期待していることはどのようなことですか。
この質問も少し志望理由書と重なる部分があります。志望理由書でも、何を学びたいか、ということは書きますが、ここでは「より詳しく、慶應法学部で学びたい理由」を提示していくことが大切です。「どんな授業を受講したいか」「誰の教授のゼミに入りたいか」というリサーチが不可欠となります。
私は慶應義塾大学法学部法律学科の魅力の一つは、一・二年次で法律学や憲法の基礎を深く学び、三・四年次で自身の研究を専門的に深められることだと考える。法律家として活躍したい私にとって、絶対的な基礎を築くことは必須である。また貴学部で、日本きっての科目数と教授陣のもと、多角的な分野の学びを深めることで将来法律家として求められる素養を培いたい。これは、様々な分野が絡み合っている社会問題を解決する法律家には必要不可欠だ。このように学問を横断的に深く学ぶことができるのは、貴塾だけである。この素晴らしい学習環境を活かし、貴塾で切磋琢磨できる仲間とともに研究したい。福澤諭吉先生の「自ら労して自ら食らうは、独立自尊の本源なり」という言葉にもあるように、一度志したことは石に噛り付いても完遂し、法的思考で公平に物事を俯瞰できるリーガルマインドを持った女性弁護士として将来活躍したい。
ここでは、
また貴学部で、日本きっての科目数と教授陣のもと、~学問を横断的に深く学ぶことができるのは、貴塾だけである。
福澤諭吉先生の「自ら労して自ら食らうは、~リーガルマインドを持った女性弁護士として将来活躍したい。
と書いています。「慶應法学部の多面的・横断的な学び」についても触れ、また創設者でもある福澤諭吉の精神にも触れており、慶應義塾でしか学べないということをしっかりアピールしています。このように情報をいかに集めるか、という観点もポイントとなります。
志願者調書(4つの質問)の「4つのポイント」
各質問のポイントをまとめると、
Q1.中学卒業時のあなたと現在のあなたを比較してその間の「人間的成長」がどのようなものであったか記してください。
→「昔は~だったが、今では~となれた」というように「過去から現在の自分への変化」を対比して具体的に主張しましょう。
Q2.あなたの見方や考え方に大きな影響を及ぼした事柄(書物を含む)について説明してください。
→志望理由書と関係のない内容を書いてもよい。バランスよく多面的に物事を捉えられる「多面性をアピールする」ということ。
Q3.あなたが今もっとも関心を抱いている事柄は何ですか。その事柄とこれまでどう取り組んできたか、また今後どう取り組もうとしているか。
→「志望理由書で述べた志との統合性」を意識すること。また、多面性をアピールすることも大切。
Q4.あなたが慶應義塾大学法学部の法律学科や政治学科とういう場に期待していることはどのようなことですか。
→慶應法学部についてリサーチし、慶應法学部でしか学べないということをアピールすること。
以上のポイントを忘れず志願者調書(4つの質問)に落とし込んでください。
ポイントがわかっても、慶應法学部FIT入試の対策は難しい?
さて、ここまででポイントはわかりました。しかし、冒頭でも述べたように、この志願者調書、4つの質問は慶應法学部FIT入試独特なものです。ですので、学校や合格者の少ない塾では、
・合格者の情報が少ない
・ポイントに沿ってあなたの良さを落とし込めていない
・慶應FITの最新の情報をリサーチできていない
など、不安な点が多々あります。
慶應法学部FIT入試に強いルークス志塾だからこそ、提供できる情報がたくさんあります。受験生のみなさんには、せっかく受験をするなら正しい対策、やり方を知ったうえで慶應FITに挑んでもらいたいと考えています。
今年度は定員160名のFIT入試に65名合格者がでました!なんと2.5人に1人はルークス志塾生ということになります。
慶應法学部FIT入試合格に必要な情報や書類の書き方などをお伝えします!慶應法学部に絶対合格したい!という受験生は、一度無料相談会にいらしてください。
ルークス志塾はあなたの夢を全力で応援します!