【FIT】慶應FIT入試「自己推薦書」のポイント解説
慶應FIT入試の「自己推薦書」とは?書くべき実績や活動報告、自己PR(自由記述)のデザイン例も解説
FIT入試の「自己推薦書」で気になるポイント、全て答えます。
慶應法学部のFIT入試を受験する中で、A方式の人には「自己推薦書」と呼ばれる書類があることをご存知でしょうか。
「自己推薦書ってなに?」「具体的にどこまでが【活動実績】に含まれるの?」「自己推薦書Ⅱのイメージが湧かない」など、ネットで調べても出てきにくい情報だからこそ、気になる受験生が多いのではないでしょうか。
この記事では実際にルークス志塾の池袋キャンプ長が、FIT入試受験生が抱える質問や悩みにお答えし、自己推薦書の全貌をわかりやすくまとめました!
自己推薦書とは
自己推薦書とはA方式のみ提出が求められる書類で、①と②に分かれています。
①はいわゆる活動報告書で、自身が選んだ出願資格とその事由を記述する欄と、22個の活動報告を記入する欄とがあります。
中学卒業時から出願までの期間で、特記すべき活動を端的に記述できるのが特徴で、活動を詳細に説明する別添資料も任意で提出することが可能です。
②は限られたスペース内で、「あなたがいかに魅力的な人物であるのか」を記述する書類となります。
他の書類と違って、フリースペースに写真や資料を載せることも可能であるため、自由度の高い書類と言えます。
ルークス志塾では自己推薦書②のことを、自由記述と呼ぶこともあります。
自己推薦書①について
自己推薦書①の書き方
1:出願資格を選び、出願事由を考えよう!
自己推薦書①で最初に考えるべきことは、どの出願資格を選ぶかです。以下に2020年度FIT入試の募集要項から、出願資格を引用しました。
a.文化・芸術・技能・運動等の分野において優れた成績や成果を残したことが証明できる者
b.学外活動や課外活動において高いリーダーシップを発揮し、そのことが何かの形でで証明できる者
c.ボランティア活動や地域の社会的活動などを熱心に行い、その実績を示せる者
d.国際交流や開発途上国援助などの活動に積極的に取り組み、その実績を示せる者
e.入試科目に限らない全般的な学業分野で極めて優秀な成績を納めたことを示せる者
f.その他の分野で、自己の関心や興味からユニークな実績をあげたことを証明できる者
2020年度FIT入試募集要項より引用
この中から、自身が当てはまる項目を選択し、出願事由にその根拠を記入していきます。
この際、出願資格に選べる項目の数に指定はないので、当てはまる項目が複数ある際には、複数の選択と共に事由を記述しましょう。
出願事由を記述するスペースがそこまで広くないので、自分が特にアピールしたい要素を選ぶと良いでしょう。
また、2020年度入学者の入試から、出願資格が変更となり、以下の項目が追加される様になりました。
日本語以外のさまざまな外国語の学習に熱心に取り組み、かつその成果を検定試験などで証 明できる者。
慶應義塾大学法学部公式HPより引用
これまで以上に外国語力のある受験生を取りたいという思いの現れかと思います。受験生の皆さんは是非、外国語の勉学にも励んでみてください。
またA方式の2次試験も、グループディスカッションが廃止され、新たに口頭試問が実施される様になります。
詳細は慶應義塾大学公式HPからご覧ください。
2:22個の活動報告を選ぼう!
出願資格と出願事由の次は、22個の活動報告を選びましょう。
何を選ぶか迷ってしまう受験生に関しては、「志望理由書に関係あること」や「志望理由書や志願者長所など、他の書類で記述できなかったこと」「自分にとって大切だと思うこと」などを基準に選ぶと良いでしょう。
また逆に、22個も書くことが無いという人でも、何かしらは書くべきです。せっかくアピールできる場所があるのに何も記述しないことは、どうしても「薄い」という印象を抱かれてしまいがちです。
毎年ルークス志塾にも、22個も書くことが無いと悩む塾生が多くいますが、「学校で学びや成長に繋がった機会(授業や講演会)」や「学校で頑張ったこと(特定科目や模試)」など、些細なことでも問題ありません。
募集要項には「(FIT入試は)これまでしっかりと勉強し、充実した生活を送ってきた、人としての魅力にあふれる学生を発掘しようとするものです」と記述がある様に、輝かしい実績や一芸を評価するためだけの入試ではありません。
あなたのこれまでの経験を思い出し、自分の魅力を言語化してみましょう。
また上記とは別に、1行に書きたいことが収まらない場合は、2行に分けて記述することも可能です。あなたがその活動報告で、もっとも伝えたいことを簡潔に伝えられる様に、一文を推敲することが合格への一歩となります。
3:別添資料と紐付けよう
自己推薦書①の特徴として、別添資料と紐づけて説明することができる点が挙げられます。
証明書を添付することの他に、あなたが活動を通じてどんなことを得たのかなども含め、詳細に記述することができます。
ルークス志塾では別添資料の作り方もまとめています。是非こちらも参考にしてみてください。
自己推薦書①で受験生が気になるポイント
1:正直、どこまでが活動実績に含まれる?
恐らく皆さんの気になるポイントの一つとして、「正直どこまでを【活動実績】として記述して良いのか」という点があるのではないでしょうか。
結論から言えば、「アピールに値するものであれば、何を書いても良い」というのが正直なところです。
募集要項には
中学卒業後から出願に至るまでの期間で特記すべき活動内容を具体的に報告してください
2020年度FIT入試募集要項より引用
としか記述されていません。つまりあなたが何を「特記すべき」と定義するかによって書ける幅は広くも狭くも出来るからです。
例えばあなたの興味関心ごとに、これまでの旅行歴が関わっているのであれば、活動報告に旅行歴を書くことも問題ありません。
活動報告に自信の無い受験生は、広義に「特記すべきこと」を捉えてみると良いでしょう。
2:「大会で優勝など、自分には輝かしい活動実績がないけど大丈夫…?」それでも合格できるのがFIT入試です。
客観的な実績のみで合否が決まるなら一芸入試で良い。なぜ慶應法学部はFIT入試を実施しているのか?
無料相談会でよく
「輝かしい活動実績がないと受からないのではないか?」
などのご質問を頂きます。
こちらも結論から言うと「あるに越したことはないが、それで合否は決まらない」というのが答えです。サブタイトルの通り、客観的な評価で合否が決まる入試なら、証明書だけ貼って送る入試でいいですよね?
慶應法学部のFIT入試は募集要項に
「FIT入試では、主体性、社会性、想像力、コミュニケーション能力など、積極的に社会で活躍し、発信する能力を評価します。しかしこれはいわゆる「一芸入試」ではなく、これまでしっかりと勉強し、充実した生活を送ってきた、人としての魅力にあふれる学生を発掘しようとするものです。」
2020年度FIT入試募集要項より引用
「何か一芸に優れているだけでは決して合格しない仕組みになっています。この試験で合格できるのは,高い学力に裏打ちされていると同時に,法律学・政治学を学習するのにふさわしい素養があると法学部の教員が判断した学生に限られます。 この FIT入試では,そうした能力と素養を,教員自身の目を通して確認することを重視しています。」
この様に記述しています。1次試験の書類の量が他大学と比べて多いこと、2次試験のウェイトが重いなど、多大な時間とコストをかけて実施しています。
それはつまり、「客観的な評価のみでは審査しない」という姿勢の現れとも言えるでしょう。
大切なのは法学部の教授が「ふさわしい」と判断するか
FIT入試の募集要項は、どの様な受験生を求めているか丁寧に記述しています。
輝かしい実績が無いの諦めるのではなく、しっかり勉学に励むと同時に、あなたの志望理由を深掘りし、志実現へ向けて高校生らしく一歩一歩小さく活動を積み重ねることが重要です。
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自己推薦書②について
自己推薦書②(自由記述)の書き方
ルークス志塾では自己推薦書②のことを「自由記述」と呼んでいます。
フォーマットが決まっていない書類に、どう書けば悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
まずは合格者の書類を掲載しますので、そこから「何を書くべきか」のヒントを得ていきましょう。
自己推薦書の例
こちらは2010年度FIT入試にて、ルークス志塾塾長の斎木陽平が出願した自己推薦書②(自由記述)です。
フリーフォーマットなので正解がある訳ではありませんが、多くの受験生は自己推薦書内で
1:自己PR
2:志望理由や入学後の学習計画
これらを説明するケースが多いです。
というのも、自己推薦書②(自由記述)は、
「あなたがいかに魅力的な人物であるのか、与えられたスペースの枠内で事由に表現してください」
と指定されていますが、もしあなたが総合型選抜(AO入試)の試験官なら1や2をベースに判断するのではないでしょうか?
1:自己PRを考えよう
まずはあなたの自己PRを考えましょう。
志望理由書や志願者調書の様に、全てを文章で書いても良いですが、せっかくのフリーフォーマットですので、例に出した自己推薦書の様に「3つの魅力」など、わかりやすく情報をデザインすることを心がけましょう。
「法学部がどの様な人材を求めているのか」や「自分の志を実現するために必要な力」など、自分を教授に魅力的に魅せるために必要な要素を考え、あなたの経験を根拠に記述していきましょう。
2:あなたと慶應法学部がなぜFITするか考えよう
人によって多様な自由記述がありますが、ルークス志塾では自己推薦書内に「志望理由」や「入学後の学習計画」を書くことを勧めています。
慶應法学部がFIT入試を実施しているのは、大学と受験生とのマッチングを図ることが目的であるため、志望理由や入学後の学習計画は外せないと考えているからです。
1:あなたの志はなにか
2:なぜそれを実現したいと考える様になったのか
3:そのためにこれまでどんなことに取り組んできたのか
4:なぜ慶應法学部が必要なのか
などを中心に、あなたと慶應法学部がフィットする理由を記述すると良いでしょう。
自己推薦書②(自由記述)で受験生が気になるポイント
1:手書きで書くべき?PCで作っても大丈夫?
こちらは募集要項等での指定ありません。
本番用紙を印刷してその上に手書きで記述しても大丈夫ですし、本番用紙のデータ上で作成しても問題ありません。
2:「自己推薦書に書ける様な活動がない」「志望理由や学習計画が明確に定まっていない」など、何を書いて良いかわからない
総合型選抜(AO入試)には不安がつきものですよね?
高校の先生は総合型選抜(AO入試)を経験していない世代ですし、合格者の少ない塾だと直近の傾向を鑑みての対策が難しいとの声も聞きます。
10年連続FIT入試合格者数No.1のルークス志塾は、膨大な合格者データと個別最適なカリキュラムによって、これまで数多の受験生の不安を解消してきました。
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またルークス志塾では、自己推薦書以外にも慶應法学部FIT入試で必要な対策法をまとめています。下記ページもご参照ください。
自己推薦書の注意点
1:A方式のみとAB方式共通の書類が存在することに注意する
AB方式を併願する受験生だと、つい見落としてしまいがちな点ですが、基本的にA方式のみで提出が求められている書類と、AB共通で提出が必要な書類とが存在します。
そしてA方式のみ提出が求められている書類はB方式の合否に関与しません。
つまり、自己推薦書のみにしか書いていない情報は、B方式の合否を審査する教授には伝わらないということです。
ですので、「書いたからいいや」とするのではなく、自分の伝えたいことはA/B両方式の書類で記述されていることを確認してください。
2:謙虚過ぎず、美化し過ぎず。
自分を魅せる書類ですので、一文を推敲して自分を魅力的に表現する工夫は必要です。
ただ、事実とあまりにもかけ離れている場合、マイナスな印象を抱かれる可能性も否定できません。
例えば、2週間の短期留学で「今まで英語ができなかったがネイティブ並みに喋れる様になった」といっても、疑いの目を向けられるのは容易に想像できるかと思います。
何をどう記述するか、自分で考えることが望ましいですが、時には友人や学校の先生に相談してみると良いでしょう。
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そして2020年度の傾向を踏まえ、さらなる授業カリキュラム改良に取り組んでいます。
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