【徹底解説!】上智大学文学部 公募推薦入試に合格するための対策法
はじめに
こんにちは、ルークス志塾webチームの佐藤です。
今回は、上智大学文学部の公募制推薦入試について紹介していきます!
上智大学文学部の公募制推薦入試は、高校生活で頑張ってきたことや、上智で学びたい意欲を活かせる入試です。出願資格を満たしていれば、誰にでも合格のチャンスがあります。
でも、何から手を付けていいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、このページでは入試の概要や受験のポイントについて、合格者の目線から解説していきます。
上智大学文学部の魅力は?
幅広い専門領域を持つ
上智大学文学部には、哲学科、史学科、国文学科、英文学科、ドイツ文学科、フランス文学科、新聞学科という7つの学科があります。他の大学ではあまり目にしない学科も少なくありません。
上智大学文学部は特殊な専門領域を1年生の時から深く学ぶことができる点で特徴的です。
学科を超えた学びが可能
上記の7つの個性的な学科を持つ上智大学文学部では、学科の壁を超えた横断的な学びが推進されています。学問の幅が広い学部だからこそ、他学科の授業を自由に受講することによって視野を広げ、学びを深めることができるでしょう。
文学部 公募制推薦入試の特徴
ここからは、上智大学文学部を公募制推薦入試の特徴を解説していきます。
完全な絶対評価
各学科の過去3年分の倍率を見ると、2倍弱で推移していることが分かります。
しかし、文学部では募集人数は一定にもかかわらず、年度によって合格者数に波があるのが特徴です。
これは、倍率とはあまり関係なく質の高い受験生のみが合格を勝ち取れることを意味しています。
文学部各学科の受験者・合格者数
年度 | 募集人数 | 受験者 | 合格者 | 倍率 | |
哲学 | 2020年 | 14人 | 30人 | 12人 | 2.5倍 |
2019年 | 14人 | 17人 | 15人 | 1.1倍 | |
2018年 | 14人 | 13人 | 9人 | 1.4倍 | |
史学 | 2020年 | 13人 | 29人 | 16人 | 1.8倍 |
2019年 | 13人 | 33人 | 15人 | 2.2倍 | |
2018年 | 13人 | 40人 | 16人 | 2.5倍 | |
国文 | 2020年 | 10人 | 12人 | 1人 | 12.0倍 |
2019年 | 10人 | 15人 | 8人 | 1.9倍 | |
2018年 | 10人 | 9人 | 7人 | 1.3倍 | |
英文 | 2020年 | 20人 | 13人 | 7人 | 1.9倍 |
2019年 | 20人 | 26人 | 19人 | 1.4倍 | |
2018年 | 20人 | 25人 | 21人 | 1.2倍 | |
ドイツ文 | 2020年 | 11人 | 11人 | 11人 | 1.0倍 |
2019年 | 11人 | 26人 | 13人 | 2.0倍 | |
2018年 | 11人 | 26人 | 11人 | 2.4倍 | |
フランス文 | 2020年 | 6人 | 15人 | 8人 | 1.9倍 |
2019年 | 6人 | 20人 | 7人 | 2.9倍 | |
2018年 | 6人 | 17人 | 13人 | 1.3倍 | |
新聞 | 2020年 | 15人 | 67人 | 41人 | 1.6倍 |
2019年 | 15人 | 38人 | 29人 | 1.3倍 | |
2018年 | 15人 | 55人 | 28人 | 2.0倍 |
出願要件は満たしてさえいれば合否に影響なし
出願要件がギリギリだと不合格になりやすいのか?という不安をよく耳にしますが、出願要件は満たしてさえいればほぼ合否に影響はないと言われています。提出書類や学科試験によって総合的に評価されると考えて良いでしょう。
とはいえ、要件を満たしていないと出願できないので、高校の学習や英語資格の勉強にも計画的に取り組んでいく必要があります。特に文学部では学科ごとに評定平均に細かい要件があるため、注意する必要があります。
各学科の出願要件
出願要件 | |
哲 | ・全体の評定平均4.0以上・外国語・国語・地理歴史それぞれの評定平均4.0以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS4.0 など) |
史 | ・全体の評定平均4.0以上・地理歴史の評定平均4.3以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS4.0 など) |
国文 | ・全体の評定平均4.0以上・国語の評定平均4.3以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS4.0 など) |
英文 | ・全体の評定平均4.0以上・英語の評定平均4.5以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検準1級、TOEFL iBT 67、IELTS 5.5 など) |
ドイツ文 | ・全体の評定平均4.0以上・外国語・国語それぞれの評定平均4.0以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS4.0 など) |
フランス文 | ・全体の評定平均4.0以上・英語(または仏語)・国語それぞれのの評定平均4.0以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS4.0 など) |
新聞 | ・全体の評定平均4.0以上・英語の評定平均4.6以上・外国語検定試験の基準を満たしていること (英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS4.0 など) |
入試の概要とポイント
ここでは、試験内容について学科ごとにまとめました。
7学科それぞれの課題の概要とポイントについて解説していきます。
※上智大学の公募制推薦入試では書類を提出した段階で一次合否の発表はなく、全員が学科試験を受験できるため、計画的に準備する必要があります。
※試験内容は変更になる可能性があるので、受験年度の募集要項をご確認ください。
哲学科
哲学科では、自己推薦書の提出、レポート等特定課題の提出、学科試験、面接試験が課されます。以下にそれぞれの課題の内容とポイントを解説していきます。
自己推薦書
☆概要
自己推薦書は、ほぼすべての学科の公募制推薦入試で提出を求められる書類です。所定の用紙1枚に文章を記し、自分を大学にアピールすることが求められます。所定用紙には罫線のみが引いてあるため何文字書くか悩みどころですが1000~1300字程度書くのが適切といえるでしょう。
要項によると、記載内容は、”「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの” と指示されています。
☆ポイント
書き方や内容に決まりはありませんが、最低限書く必要があるのは志望動機と自己アピールです。
志望動機には、「なぜ上智を選んだのか」を説得力のある形で記述する必要があります。そのためには、上智大学文学部哲学科で学ばなければならないと言えるほど、大学とマッチしていることが重要です。
哲学科の場合、自分が哲学に興味を持った理由や哲学を学ぶ目的についてはレポート課題に記述できます。そのため、字数の少ない自己推薦書では自身が上智で学ぶ必然性を伝えることに専念しましょう。
自己アピールでは、過去の経験から培ってきた能力や成長のエピソードを引き出し、自分自身の人間性・人柄を伝えることが求められます。
立派なエピソードや入賞歴がなくても全く問題ありません。受験生自身が、直面した問題にどう向き合い、乗り越えてきたかを示すことが重要です。
レポート課題
哲学科では、「なぜ私は哲学を学ぶのか」という課題に対し、4000文字以内で記述します。手書きでの提出が求められるため、時間に余裕を持って準備しましょう。
このレポートでは、哲学を学びたい理由を説得力を持って示すことが求められます。
哲学に興味を持ったきっかけと大学で学びたいことが一本の線で繋がっていると、その受験生が哲学を学ぶ理由や必然性が伝わりやすくなります。また、興味のある分野や大学での学びについて記述する際は、自己推薦書と一貫性を持たせることも重要です。
学科試験
哲学科の学科試験では、A4で1枚程度の哲学に関する文章を読み、それに基づく2問の出題に答える形式が多いです。試験時間は60分で、2問合わせて1000~1400文字記述する必要があります。
この試験で問われるのは、読解力と哲学の基本的な知識・関心です。問われていることを曖昧な設問から正確に読み取り、哲学の基本的な考え方を理解した上で回答する必要があります。
対策としては、本などを読んで古代哲学者の思想や概念を理解したうえで臨む必要があるでしょう。
面接試験
面接試験は、教授と2対1で行われます。時間も5~15分と短いです。
質問は、志望理由や自己アピールに関することが聞かれる場合が多いです。また、哲学に関する基本的な知識を問われる可能性もあります。あらかじめ質問を予測し、面接練習を重ねて備える必要があるでしょう。
史学科
史学科では、自己推薦書の提出、課題図書の読破、学科試験、面接試験が課されます。以下にそれぞれの課題の内容とポイントを解説していきます。
自己推薦書
☆概要
自己推薦書は、ほぼすべての学科の公募制推薦入試で提出を求められる書類です。所定の用紙1枚に文章を記し、自分を大学にアピールすることが求められます。所定用紙には罫線のみが引いてあるため何文字書くか悩みどころですが1000~1300字程度書くのが適切といえるでしょう。
要項によると、記載内容は、”「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの” と指示されています。
☆ポイント
書き方や内容に決まりはありませんが、最低限書く必要があるのは志望動機と自己アピールです。
志望動機には、「なぜ史学を学びたいと思ったのか」「なぜ上智大学を選んだのか」を説得力のある形で記述する必要があります。そのためには、上智大学文学部史学科で学ばなければならないと言えるほど、大学とマッチしていることが重要です。対策としては、自分の過去や未来について考え、自身が上智で学ぶ必然性を伝えましょう。
自己アピールでは、過去の経験から培ってきた能力や成長のエピソードを引き出し、自分自身の人間性・人柄を伝えることが求められます。
立派なエピソードや入賞歴がなくても全く問題ありません。受験生自身が、直面した問題にどう向き合い、乗り越えてきたかを示すことが重要です。
課題図書
史学科では、毎年歴史に関する課題図書を読むことが求められます。提示された2冊のうちの1冊を選び、面接で課題図書を素材として問われる質問に備える必要があります。
参考:2020年度入試の課題図書
・網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』(ちくま学芸文庫・2005年)
・羽田正『東インド会社とアジアの海』(講談社学術文庫・2017年)
課題図書を読む際には、面接で質問されることを前提に読むことが重要です。図書の要約、印象に残った点、筆者の見解に対する自分の意見など、様々な切り口からの質問を想定しながら図書を理解すると良いでしょう。
学科試験
史学科の学科試験は、年度によってかなり形式が異なります。長文読解は毎年出題されますが、年によって漢字テストや歴史にまつわる語句説明が出題される時もあります。
どの年度でも共通して重要なのは、長文読解に求められる読解力と歴史の知識です。長文読解においては現代文の能力を問う問題も出題されるため、文章の構造を理解し、筆者の意図を読む力を備えることが必要です。また、歴史に関する基礎的な知識も当然必要です。傾向として世界史が出題されることが多いため、重点的に学習する必要があるでしょう。
面接試験
面接試験は、教授と2対1で行われます。時間は5~15分と短いです。質問は、課題図書に関する質問は勿論、志望理由や自己アピールに関することが聞かれる場合が多いです。また、史学に関する基本的な知識を問われる可能性もあります。あらかじめ質問を予測し、面接練習を重ねて備える必要があるでしょう。
国文学科
国文学科では、自己推薦書の提出、レポート等特定課題の提出、学科試験、面接試験が課されます。以下にそれぞれの課題の内容とポイントを解説していきます。
自己推薦書
☆概要
自己推薦書は、ほぼすべての学科の公募制推薦入試で提出を求められる書類です。所定の用紙1枚に文章を記し、自分を大学にアピールすることが求められます。所定用紙には罫線のみが引いてあるため何文字書くか悩みどころですが1000~1300字程度書くのが適切といえるでしょう。
要項によると、記載内容は、”「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの” と指示されています。
☆ポイント
書き方や内容に決まりはありませんが、最低限書く必要があるのは志望動機と自己アピールです。
志望動機には、「なぜ国文学を学びたいと思ったのか」「なぜ上智大学を選んだのか」を説得力のある形で記述する必要があります。そのためには、上智大学文学部国文学科で学ばなければならないと言えるほど、大学とマッチしていることが重要です。例えば、自分の過去や未来について考え、自身が上智で学ぶ必然性を伝えましょう。
自己アピールでは、過去の経験から培ってきた能力や成長のエピソードを引き出し、自分自身の人間性・人柄を伝えることが求められます。
立派なエピソードや入賞歴がなくても全く問題ありません。受験生自身が、直面した問題にどう向き合い、乗り越えてきたかを示すことが重要です。
レポート課題
国文学科のレポート課題は、「日本の古典文学(漢文学を含む)・近代文学の中からそれぞれ1作品を読み、自ら考えたことを作品に即して具体的に述べなさい」という課題です。それぞれ2000文字(合計4000文字)の記述が必要になります。手書きでの提出が求められるため、時間に余裕を持って準備しましょう。
このレポート課題で重要なのは、論理的に文章を構成する力と国文学の基礎知識です。設問が曖昧なため、しっかりと文章構成を考えて書かなければまとまりのない文章になってしまいます。全体の流れを決めた上で、骨子から書き始める必要があるでしょう。また、単なる読書感想文になるのを避けるために、国文学の知識を用いて論述しましょう。
学科試験
国文学科の学科試験では、90分の試験時間の中で古文、漢文、現代文の3分野が出題されます。古文では、短い古文を読解し、自分の見解を述べる問題が出題されます。
漢文では、レ点や一二点がふってある状態の漢文を読み、複数の設問に答えます。
現代文では、A4で2~3枚程度の国文学に関する文章を読み、自分の意見を論述します。
この試験では、古文漢文の基礎的な読解力と国文学に関する理解が問われています。古文漢文の問題は、問題文自体の難易度はセンター試験レベルで十分と考えられます。
しかし、文法を正確に理解していることよりも、文章を理解した上で自分の見解を論述することが求められるため、国文学への知識や理解があることが重要です。現代文の試験でも、文学や言語に関すして自分の意見が提示できるように、書籍などを通して理解を深め準備しておく必要があります。
面接試験
面接試験は5~15分と短い時間で行われます。質問は、志望理由や自己アピールに関することが聞かれる場合が多いです。また、国文学に関する基本的な知識を問われる可能性もあります。あらかじめ質問を予測し、面接練習を重ねて備える必要があるでしょう。
英文学科
英文学科では、自己推薦書の提出、レポート等特定課題の提出、学科試験、面接試験が課されます。以下にそれぞれの課題の内容とポイントを解説していきます。
自己推薦書
☆概要
自己推薦書は、ほぼすべての学科の公募制推薦入試で提出を求められる書類です。所定の用紙1枚に文章を記し、自分を大学にアピールすることが求められます。所定用紙には罫線のみが引いてあるため何文字書くか悩みどころですが1000~1300字程度書くのが適切といえるでしょう。
要項によると、記載内容は、”「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの” と指示されています。
☆ポイント
書き方や内容に決まりはありませんが、最低限書く必要があるのは志望動機と自己アピールです。
志望動機には、「なぜ英文学を学びたいと思ったのか」「なぜ上智大学を選んだのか」を説得力のある形で記述する必要があります。そのためには、上智大学文学部英文学科で学ばなければならないと言えるほど、大学とマッチしていることが重要です。例えば、自分の過去や未来について考え、自身が上智で学ぶ必然性を伝えましょう。
自己アピールでは、過去の経験から培ってきた能力や成長のエピソードを引き出し、自分自身の人間性・人柄を伝えることが求められます。
立派なエピソードや入賞歴がなくても全く問題ありません。受験生自身が、直面した問題にどう向き合い、乗り越えてきたかを示すことが重要です。
レポート課題
英文学科のレポート課題は、「英米文学作品をひとつ読み、特に印象に残った箇所をお取り上げて、その理由を述べなさい」という課題です。4000文程度の記述が必要になります。
このレポート課題で重要なのは、論理的に文章を構成する力と英文学の基礎知識です。4000文字の長い文章を書く際には、しっかりと文章構成を考えて書かなければまとまりのない文章になってしまいます。全体の流れを決めた上で、骨子から書き始める必要があるでしょう。また、単なる読書感想文になるのを避けるために、英文学の知識を用いて論述しましょう。
学科試験
英文学科の学科試験では、英文の要約が出題されます。試験時間60分の中で、A4で1~2枚程度の英文学に関する英文を読み、日本語で段落ごとに要旨をまとめることが求められます。
この試験では、英文が問題なく読めるかが問われています。英語資格試験の長文などを使って、時間内に段落ごとに要旨をまとめる練習をすると良いでしょう。
面接試験
面接試験は、教授と2対1で行われます。5~15分と短い時間で、日本語と英語の両方を使って行われます。質問は、志望理由や自己アピールに関することが聞かれる場合が多いです。また、英文学に関する基本的な知識を問われる可能性もあります。あらかじめ質問を予測し、面接練習を重ねて備える必要があるでしょう。
ドイツ文学科
ドイツ文学科では、自己推薦書の提出、レポート等特定課題の提出、学科試験、面接試験が課されます。以下にそれぞれの課題の内容とポイントを解説していきます。
自己推薦書
☆概要
自己推薦書は、ほぼすべての学科の公募制推薦入試で提出を求められる書類です。所定の用紙1枚に文章を記し、自分を大学にアピールすることが求められます。所定用紙には罫線のみが引いてあるため何文字書くか悩みどころですが1000~1300字程度書くのが適切といえるでしょう。
要項によると、記載内容は、”「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの” と指示されています。
☆ポイント
書き方や内容に決まりはありませんが、最低限書く必要があるのは志望動機と自己アピールです。
志望動機には、「なぜドイツ文学を学びたいと思ったのか」「なぜ上智大学を選んだのか」を説得力のある形で記述する必要があります。そのためには、上智大学文学部ドイツ文学科で学ばなければならないと言えるほど、大学とマッチしていることが重要です。例えば、自分の過去や未来について考え、自身が上智で学ぶ必然性を伝えましょう。
自己アピールでは、過去の経験から培ってきた能力や成長のエピソードを引き出し、自分自身の人間性・人柄を伝えることが求められます。
立派なエピソードや入賞歴がなくても全く問題ありません。受験生自身が、直面した問題にどう向き合い、乗り越えてきたかを示すことが重要です。
レポート課題
ドイツ文学科のレポート課題は、「ドイツ語圏の文学、芸術、思想、歴史において、あなたが興味を持っている事柄を挙げて論じなさい」という課題です。2000〜2400文字の記述が必要になります。
このレポート課題で重要なのは、ドイツの文化への理解と関心です。大学は、公募制推薦入試の試験を通じて、受験生に本当にドイツへの関心があるかどうかを見極めています。書籍などを通してドイツの文学、芸術、思想、歴史について横断的に理解することで、ドイツ文化への関心があることを伝えましょう。
学科試験
ドイツ文学科の学科試験は、90分の小論文試験です。言語や文化に関するA4で2枚程度の文章を読解し、600~800文字で自分の考えを論述する問題が多いです。
この試験では、文化や言語を学ぶ意味を理解しているかどうかが問われます。前述したように、この入試では受験生がドイツの言語や文化に関心を持っているかどうかが問われます。その一環として、大学という機関で言語や文化を学ぶ意味、文化を保護する価値について受験生が自分なりに理解していることを求めています。歴史学習や書籍を通して、言語や文化の必要性を論理的に説明できるようにしましょう。
面接試験
面接試験は5~15分と短い時間で行われます。質問は、志望理由や自己アピールに関することが聞かれる場合が多いです。また、ドイツ文学に関する基本的な知識を問われる可能性もあります。あらかじめ質問を予測し、面接練習を重ねて備える必要があるでしょう。
フランス文学科
フランス文学科では、自己推薦書の提出、課題図書の読破、学科試験、面接試験が課されます。以下にそれぞれの課題の内容とポイントを解説していきます。
自己推薦書
☆概要
自己推薦書は、ほぼすべての学科の公募制推薦入試で提出を求められる書類です。所定の用紙1枚に文章を記し、自分を大学にアピールすることが求められます。所定用紙には罫線のみが引いてあるため何文字書くか悩みどころですが1000~1300字程度書くのが適切といえるでしょう。
要項によると、記載内容は、”「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの” と指示されています。
☆ポイント
書き方や内容に決まりはありませんが、最低限書く必要があるのは志望動機と自己アピールです。
志望動機には、「なぜフランス文学を学びたいと思ったのか」「なぜ上智大学を選んだのか」を説得力のある形で記述する必要があります。そのためには、上智大学文学部フランス文学科で学ばなければならないと言えるほど、大学とマッチしていることが重要です。例えば、自分の過去や未来について考え、自身が上智で学ぶ必然性を伝えましょう。
自己アピールでは、過去の経験から培ってきた能力や成長のエピソードを引き出し、自分自身の人間性・人柄を伝えることが求められます。
立派なエピソードや入賞歴がなくても全く問題ありません。受験生自身が、直面した問題にどう向き合い、乗り越えてきたかを示すことが重要です。
課題図書
フランス文学科では、課題図書を読むことが求められます。小論文試験は課題図書に基づいて出題されるため、熟読する必要があります。
例:2020年度入試課題図書:ジッド 作 / 山内義雄 訳『狭き門』(新潮文庫)
課題図書を読む際には、物語の流れを記憶し、考えを巡らせながら読むことが重要です。後ほど詳しく書きますが、小論文試験では、課題図書の印象的な場面や登場人物の心の機微について具体的に問われます。そのため、ストーリー展開を完全に記憶し、登場人物の心中を推し量りながら読む必要があります。また、自分自身が印象に残った場面や人物を書き留め、自分の考えを整理しておくと良いでしょう。
学科試験
史学科の学科試験は、外国語試験と小論文試験の2パートに分かれます。
外国語試験は、英語またはフランス語のディクテーションです。(試験時間30分)
小論文試験は、課題図書に感する問題が2問出題されます。それぞれ800文字(合計1600文字)を90分の試験時間で記述します。
外国語試験は、ディクテーションの練習を重ねることで点数を上げることができます。資格試験のリスニング教材等を使って練習してみても良いでしょう。
小論文試験では、課題図書の物語の中の具体的な場面や人物を挙げ、受験生の考えを問う問題が出題されています。問題用紙には課題図書の文章は記載されていないため、物語の流れを把握していなければ答えることができないでしょう。課題図書を熟読し、それぞれの場面や登場人物の心の動きについてあらかじめ考えておく必要があります。
面接試験
面接試験は5~15分と短いです。質問は、志望理由や自己アピールに関することが聞かれる場合が多いです。また、フランス文学に関する基本的な知識を問われる可能性もあります。あらかじめ質問を予測し、面接練習を重ねて備える必要があるでしょう。
新聞学科
新聞学科の公募制推薦入試については、こちらの記事をご覧ください!
今日から始められる対策は?
ここまで公募制推薦入試のポイントについてお話ししてきました。書類や試験の量は多くないものの、質の高さが要求されるため、早めに準備を始めるに越したことはないでしょう。そこで、今すぐにでも始められる対策についてお話しします。
自己分析を進めてみる
まず、過去を振り返り自己分析をすることが有効です。自分の過去の経験を分析し、将来のビジョンを想像することで、自分の学びたいことや飛び込んでみたい環境が明らかになってきます。同時に、自分が今まで行ってきた活動や取り組みを整理することで、自分のアピールポイントを見つけることにも繋がるでしょう。
志望理由を深掘りしてみる
自己分析を経て自分の勉強したいことが明らかになったら、志望動機の深掘りが必要です。具体的には、なぜこの学部で学びたいのか、なぜ他の大学ではなく上智大学に行きたいのかを問い直してみることです。その過程で、自分が関心を持った事柄について書籍やニュースを見て知識を深めることも有効でしょう。
1人での対策に限界を感じた時は
とはいえ、どうやって自己分析を進めたら良いか分からない、志望理由が大学と合っているか分からない、小論文や面接の練習をしてみたい、など、不安もあるかと思います。
上智大学の公募制推薦入試は受験人数が少ないため、合格者データや対策講座を見つけにくいのも事実です。
ルークス志塾では、上智大学公募制推薦入試に特化した対策講座をご用意しています。過去の合格者データや最新の入試分析をもとに、上智公募の合格者を中心とした様々な講師が精一杯サポートさせていただきます。
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