弘前大学の小論文対策|総合型選抜Ⅰ・Ⅱの違いと学部別対策について解説
「弘前大学では、どの学部や方式で小論文が必要なのか」と不安に感じる受験生もいるでしょう。総合型選抜ⅠとⅡでは共通テストの扱いが異なるため、自分の受験方式から準備を整理することが大切です。
弘前大学では、総合型選抜を実施する5学部のほぼすべての学部学科で、二次試験に小論文が課されます。この記事では、対象学部と2方式の違いから、形式の確かめ方、答案を書く4手順まで順番に整理します。
弘前大学で小論文が課される5学部
弘前大学の総合型選抜は文系2学部と理系3学部で実施され、ほぼすべての学部学科で小論文が出題されます。志望先を決めた直後は選考科目まで把握しにくくても、最初に学部と学科を分けて確認すれば準備を絞れます。
文系では2学部が総合型選抜を実施する
文系で総合型選抜を実施するのは、次の2学部であり、志望学部の分野に関する基礎知識が必要です。特に教育学部には総合型選抜Ⅱもあるため、小論文と共通テストの両方を見通して準備します。
- 人文社会科学部
- 教育学部
理系では3学部が総合型選抜を実施する
理系で総合型選抜を実施するのは、次の3学部であり、理系でも結論と根拠を文章で示す力が求められます。専門用語を覚えるだけで終えず、その意味と自分の主張との関係を説明できるように整理します。
- 医学部
- 理工学部
- 農学生命科学部
ほぼすべての学部学科で小論文が出題される
総合型選抜の二次試験では、ほぼすべての学部学科で小論文が出題されます。「ほぼすべて」には例外が含まれるため、学部だけで判断せず、志望学科の試験科目まで確認することが重要です。
具体的には、受験年度の募集要項で志望学科の二次試験を調べ、入手できる場合は同じ学科の過去問を使います。別の学科の情報だけで準備すると、必要な試験や問題形式を取り違える可能性があります。
2つの総合型選抜と共通テストの違い
弘前大学には総合型選抜Ⅰと総合型選抜Ⅱがあり、対象学部と共通テストの扱いが異なります。国公立大学への進学を希望していても、すべての方式で共通テストが合否に関わるわけではないため、2方式を分けて捉えます。
方式1:総合型選抜Ⅰは医学部以外で実施する
総合型選抜Ⅰは医学部以外で実施され、共通テストの受験結果と切り離して合否を判断します。そのため、共通テストが合否に関係しない方式を希望する場合も、志望学科の詳しい選考内容を確かめることが必要です。
また、小論文以外の選考内容は学部学科によって異なる可能性があり、方式名だけでは必要な準備を判断できません。最新の募集要項で試験科目を一覧にし、小論文とそれ以外の対策へ時間を配分します。
方式2:総合型選抜Ⅱは3学部で実施する
総合型選抜Ⅱを実施するのは次の3学部であり、この方式では共通テストの受験が必須です。該当する受験生は、小論文の執筆練習と各教科の学習を並行し、片方へ準備が偏らない計画を立てます。
- 医学部
- 教育学部
- 農学生命科学部
一部の学部学科では他大学と併願できる
弘前大学の総合型選抜では、一部の学部学科に限り、他大学との併願が認められています。ただし、すべての志望先で同じ扱いではないため、出願条件と入学手続の条件を募集要項で確認します。
さらに、第一志望校と併願校の準備が重なると、それぞれの小論文や提出物へ使える時間が少なくなります。併願できることを確かめた後は、必要な試験を大学ごとに分け、準備する順番を決めます。
小論文の形式を確かめる4項目
弘前大学の小論文は、受験年度の募集要項と入手できる過去問を使い、4項目に分けて形式を確かめます。試験時間や字数を把握しないまま練習すると、本番に近い条件を作れず、改善点も判断しにくいと感じるでしょう。
項目1:試験時間を確かめる
試験時間は受験年度の募集要項や受験案内を調べ、志望学科に示された時間を確認します。時間が分かれば、設問の確認、構成、執筆、見直しに何分ずつ使うかを決めやすくなります。
そのため、練習でも確認した時間を測り、構成から見直しまでを一度に行います。時間内に終わらなかった工程を記録すると、執筆速度だけでなく、考える時間の使い方も調整できます。
項目2:指定字数を確かめる
指定字数は設問を読み、数字だけでなく、「以内」や「程度」などの表現まで確認します。条件を正確に把握すれば、答案に置く段落と根拠の数を考え、内容の過不足を整えやすくなります。
字数を確認した後は同じ条件で書き、練習ごとに文字数と修正した箇所を記録します。内容が十分でも指示と異なる長さになれば、求められた形式で考えを伝えられません。
項目3:課題文や資料の有無を確かめる
課題文や資料の有無は、受験年度の募集要項と入手できる過去問で確かめます。提示物がある形式では読み取りにも時間が必要になるため、資料の種類を見てから練習内容を決めます。
一方で、資料がない場合は、設問へ答えるための知識を自分で選び、結論とのつながりを示す必要があります。形式が分かれば、資料を読む練習と基礎知識の整理のうち、必要な対策を優先できます。
項目4:設問の指示を確かめる
設問では、何を対象にし、どのような作業を求めているのかを一つずつ確かめます。問いに使われた動詞と前後の条件を書き出せば、答案に入れるべき内容を整理しやすくなります。
具体的には、過去問の設問にある条件へ印を付け、答案を書いた後にも対応できているかを見直します。指示を取り違えると、基礎知識を詳しく書いても、設問への回答として伝わりません。
弘前大学の小論文を書く4つの手順
弘前大学の小論文は、設問への結論を決め、反対意見と2〜4つの根拠を経て結論へ戻る4手順で組み立てます。書く内容が多くて順番に困る場合も、工程を固定すれば主張と根拠の関係を確認できます。
- 手順1:設問の条件を分けて結論を決める
- 手順2:反対意見を考えて答える
- 手順3:2〜4つの根拠を説明する
- 手順4:結論と今後の見通しを示す
手順1:設問の条件を分けて結論を決める
最初に設問が求める対象と作業を分け、すべての条件へ答えられる結論を1文で作ります。答案の冒頭にも結論を置くと、読み手は最初の段落で主張の方向を把握できます。
さらに、本文を書く前に自分の結論を短くメモし、予定する各段落が主張を支えるか確かめます。結論が曖昧なまま書き始めると、途中で論点が変わり、問いへの回答も伝わりにくくなります。
手順2:反対意見を考えて答える
自分の結論に対して予想される反対意見を挙げ、その考えが成り立つ理由まで公平に示します。そのうえで自分の立場を選ぶ理由を書けば、複数の立場を検討した主張になります。
ただし、反対意見を極端に言い換えたり、理由を示さずに退けたりしないことが大切です。相手の立場が成り立つ条件を認めてから答えると、自分の判断基準が明確になります。
手順3:2〜4つの根拠を説明する
結論を支える根拠は2〜4つを目安に選び、根拠ごとに主張とのつながりを説明します。学部学科の基礎知識は情報を並べるためではなく、結論を具体的に支える材料として使います。
たとえば、各根拠を別の段落へ置き、事実から結論を導ける理由まで言葉にします。正確に説明できない数字や事実を加えると、根拠の信頼性を自分で確かめられません。
手順4:結論と今後の見通しを示す
最後の段落では、それまでに示した根拠を受け、冒頭に置いた結論を詳しく言い直します。設問に合う場合は、今後必要な対応や残る課題にも触れ、問いへの回答を明確にして結びます。
一方で、最後に新しい話題や根拠を加えると、十分な説明がないまま答案が終わります。本文で扱った内容だけを使ってまとめれば、冒頭と末尾の結論が対応し、主張の流れが伝わります。
弘前大学の小論文で注意する3点
弘前大学の小論文対策では、志望学科の基礎知識、2つの受験方式、最新の試験形式を結び付けて確認します。書き方を覚えても入試全体との両立に不安が残る場合は、次の3点から計画を見直せます。
注意1:志望学科の基礎知識を準備する
小論文では学部学科に必要な基礎知識も測られるため、志望分野の基本語句や主要な論点を整理します。言葉の意味だけでなく、各論点の背景や問題点を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
ただし、覚えた知識を数多く並べても、設問への結論を支えなければ主張は伝わりません。答案を書いた後は、使った知識と結論の関係を説明できているかを根拠ごとに確かめます。
注意2:総合型選抜Ⅱでは共通テストも準備する
総合型選抜Ⅱでは共通テストが必須であり、医学部、教育学部、農学生命科学部が対象です。該当する受験生は、小論文だけに時間を使わず、共通テストの各教科にも学習時間を確保します。
そのため、週ごとの予定に小論文の執筆日と各教科の学習時間を分けて入れます。両方の進み具合を定期的に確認すれば、国公立大学の選考に必要な準備の偏りを防げます。
注意3:募集要項で小論文の形式を確認する
試験時間、指定字数、課題文や資料の有無は、受験年度の募集要項と過去問で確認します。以前の情報だけを使うと変更を見落とす可能性があるため、出願前にも志望学科の条件を読み直します。
また、形式が確認できた後は、同じ時間と字数を設定して答案を作ります。本番と異なる条件だけで練習を続けると、構成や見直しへ使える時間を正しく判断しにくくなります。
弘前大学の入試全体を確認する2つのポイント
小論文対策と並行して、志望学科の方式、出願条件、併願の扱いを確認することが重要です。総合型選抜ⅠとⅡのどちらを受けるか判断しにくい場合は、次の2点から必要な試験を整理できます。
ポイント1:志望学科の方式を確認する
総合型選抜Ⅰは医学部以外で実施され、総合型選抜Ⅱは3学部で行われます。志望学科がどちらの方式を採用するかを先に確かめると、共通テストを含む必要な試験を整理できます。
弘前大学の入試全体は、次の大学別ページで確認できます。さらに、ページを読んだ後は公式な募集要項も参照し、選考内容に変更がないかを確かめます。
ポイント2:出願条件と併願の扱いを確認する
評定平均の制限や他大学との併願の扱いは、学部学科によって異なります。一部の学部学科に関する情報を全体の条件だと捉えず、自分の志望先に示された内容を確認します。
具体的には、出願条件、必要な試験、併願条件を一つの表にまとめると、確認漏れを防げます。方式の選択を誤ると準備する試験も変わるため、出願を決める前に募集要項と照合します。
弘前大学の小論文対策でよくある質問
弘前大学の小論文対策では、5学部の対象と2方式の違いを分けて捉えることが大切です。出願や練習を始める前に生じやすい疑問を5問に整理したので、自分の志望学科と照らして確認できます。
どの学部学科で小論文が課されますか?
総合型選抜を実施する5学部のうち、ほぼすべての学部学科で二次試験に小論文が課されます。ただし、例外が含まれる表現であるため、受験年度の募集要項で志望学科の科目を確認します。
総合型選抜ⅠとⅡでは何が違いますか?
総合型選抜Ⅰは医学部以外で実施され、共通テストの結果と切り離して合否を判断します。一方で、医学部、教育学部、農学生命科学部の総合型選抜Ⅱでは、共通テストの受験が必須です。
理系学部の小論文にも文章力は必要ですか?
理系学部の小論文でも、設問への結論と根拠を読み手がたどれる順番で示す文章力が必要です。専門用語は意味を示すだけでなく、結論をどのように支えるのかまで説明します。
他大学との併願はできますか?
一部の学部学科では他大学との併願が可能であるものの、すべての志望先に共通する条件ではありません。受験年度の募集要項で、志望学科の出願条件と入学手続の扱いを確認します。
試験時間や字数はどこで確認しますか?
試験時間や指定字数は、受験年度の募集要項や受験案内、入手できる過去問で確認します。確認した時間と字数を練習にも設定し、構成、執筆、見直しの時間配分を整えます。
まとめ|弘前大学の小論文対策で押さえる4手順
弘前大学の小論文対策では、総合型選抜を実施する5学部から志望学科の選考を確認し、4手順で答案を作ります。対象がほぼすべての学部学科であっても例外があり得るため、募集要項との照合が必要です。
答案は設問の条件を分けて結論を決め、反対意見と2〜4つの根拠を示した後、最後に結論へ戻します。さらに、学部学科に必要な基礎知識を整理し、各根拠と主張の関係を説明できるようにします。
総合型選抜Ⅱでは共通テストの受験も必須であり、3学部の受験生は両方の準備を進めます。試験時間や字数などの形式は最新の募集要項と過去問で確かめ、本番と同じ条件で練習を重ねましょう。


