<合格者が語る>慶應法学部FIT入試「自己PR」とは?評価ポイントや実際の作り方、おすすめの練習方法も解説
自己PRってなに?
自己PRとはFIT入試A方式の二次試験の一環である口頭試問において、教授との質疑応答の前に行う受験者の自己紹介を兼ねたものです。
大体2分ほどで、自己紹介しつつ自分の魅力を伝えることがゴールとなります。
自己PRでは何を話すべき?
自己PRで重要なのはいかに教授に自分を魅力的に魅せるかです。
どういう人物が教授にとって魅力的に映るかを考えるために「出願要項」と「自己PRを行う意図」から考えてみましょう。
出願要項から考える
A方式のみ記述が求められる自己推薦書Ⅰの出願資格には以下の項目があります。
- 日本語以外のさまざまな活動に積極的に取り組み、かつその成果を検定試験などで証明できる者。
- 文化・芸術・技芸・運動等の分野において優れた成績や成果を残したことが証明できる者。
- 学外活動や課外活動において高いリーダーシップを発揮し、そのことが何らかの形で証明できる者。
- ボランティア活動や地域の社会活動などを積極的に行い、その実績を示せる者。
- 国際交流や開発途上国援助などの活動に積極的に取り組み、その実績を示せる者。
- 入試科目に限らない全般的な学業分野で極めて優秀な成績を収めたことを示せる者。
- その他の分野で、自己の関心や興味からユニークな実績をあげたことを証明できる者。
以上に当てはまる活動は自己アピールで魅力として伝えられます。
自己PRを行う意図から考える
なぜ口頭試問前に自己PRを行うのでしょうか?
もちろん自己紹介を目的としているのですが、教授が確認したいのは
「この人は慶應義塾大学に入学するにたる人物なのか」です。
つまりあなたの志やこれまでの活動はもちろん、熱意や人柄も確認されます。
したがって受験生に求められるのは自身の人間性を訴えることでもあります。
合格者の実例
2022年度FIT入試合格者が本番で実践した自己PRを見てみましょう。
こんにちは。〇〇(高校名)から参りました××(名前)と申します。
「外国人の近く、行かない方がいいよ」「外国人が駅前で屯してると、なんか怖いよね。」
私の住む△△(地名)では多くの外国人では多くの外国人が働いており、このような差別的な発言が、残念な事に珍しくありません。現状の外国人に対する非寛容な社会を変えるべく、多文化共生社会を実現させる。これが私の志です。
私はこれまでこの志を達成するべく、高校生活を費やし、○○留学時に現地の学生と移民受け入れについての意見交換、「人種差別撤廃」がテーマになった模擬国連での議論、そして専門家への取材、これらを通して多文化共生社会への問題意識を深めて参りました。
さらに、私にはこの志を実現するための力があります。
それは、「問題を分析し、現状を打破する力」です。
中学時代、成績下位にいた私は、高校生になり「このままではいけない」そう思い、現状の問題を分析し、解決策を検討し、それを実行することで、評定平均を3.5から4.3に上げ、英検準一級も取得しました。また、○○競技では国内大会を勝ち抜き、世界大会に日本代表として参加しました。
さらに、この力を活かし、クラスでは学級委員、部活では副部長、そして中等部○○部のコーチとして皆を率いてきました。
文化や社会保障に関する幅広い知識を持つ多文化共生政策のスペシャリストとなるために同志、そして教授たちと共に議論を重ね、3,4年次に入る○○教授のゼミでは多文化主義に関する造形を深め、貴塾法学部で社会を先導する人間へ成長します。
本日は、よろしくお願いいたします。
ここで合格者(この記事の筆者)が伝えたかったのは、
- 自分の志
- 志の実現のためにこれまでしてきたこと
- 自分の長所
- 入学後の展望、目標
の4点です!
自己PRの内容を考えよう
自分の長所を書き出してみよう
自己PR対策の第一歩は、自分の長所を紙に書き出してみることです。
前述した出願資格を基に自分が他人にアピールしたい実績や経験を紙に書き出しましょう。
その際には、学校の先生や家族、友人などに、「私のアピールポイントってなんだと思う?」と聞いて見ることも重要です。
自分では気がつかない長所が眠っているかもしれません。
その長所に「自分らしさ」を追加しよう
自分のアピールポイントが出揃ったら、「あなたらしさ」を付け加えて、より魅力的に推敲していきましょう。
例えば「部長を務めていました」という実績は、確かにアピールポイントでがありますが、合格のためには、そこから一歩踏み込む必要があります。
キャプテンを務めた経験の中で、その時感じた苦悩や葛藤、リーダーとしてもたらすことができた結果など、掘り下げて考えていきます。
客観的な実績のみに止まらず、「苦難をどう乗り越えたのか」「そこから何を得たのか」など、あなたの人間性を一緒にアピールすると良いでしょう。
あなたの志との関連性を持たせよう
次の4つの流れに従って考えると、まとまりやすいフォーマットがありますので、是非参考にしてみてください。
- 志
- そのためにやってきたこと、活動実績
- 大学で学びたいこと
- 自己PRの締め
大切なのは、自分の実績をアピールするだけではなく、それらを自身の志と繋げてアピールすることです。具体的には
1:志
「私には将来、xxという志があります」
2:そのためにやってきたこと、活動実績
「そんな私には、今までの経験を通して3つのアピールポイントいがあります。1つ目はxxで、2つ目はyyで、3つ目はzzです。」
3:大学で学びたいこと
「私はこれまでの経験を活かしながら、貴学においてxxやyyを学ぶことで、将来の志実現へ繋げていきたいです。」
4:自己PRの締め
「以上が私の自己PRです。ありがとうございました。」
尚、試験管に印象付けるため、冒頭や締めに力強い言葉を残す作戦もあります。
是非、参考にしてみてください。
自己PRの質をあげるために必要な練習法
「録画→修正→録画」の流れで完成度を高めよう
ある程度、自己PRの原型と流れが完成したあとは、ひらすら練習を積みましょう。
また原稿を作成する場合には、1分間に喋る適切な字数は約400字だということも覚えておいてください。
練習でできないことは本番でも大抵できません。
どの様な状況下でもスラスラ話せる様に、自己PRの内容を暗記することはもちろんのこと、自分の姿を録画し、客観的に自身のスピーチを評価しましょう。
以下は、録画のチェックポイントの一部です。是非参考にしてみてください。
1:身体がゆらゆら揺れていないか
2:目線が泳いでいないか
3:話すスピードは適切か
4:話し方にメリハリはあるか
まとめ
上述の通り、自己PRを考える際にも一定のコツが必要な様に、私大最難関のFIT入試に合格するためには、特別な対策を要します。
しかし、高校の先生や合格者の少ない塾では、近年の傾向や評価ポイントを分析が困難で、重要点を抑えた面接対策が難しいことも事実です。
10年連続FIT入試合格者数No.1のルークス志塾は、膨大な合格者データ元に直近の傾向を分析し、また塾生一人一人に個別最適なカリキュラムを用意することによって、これまで数多の受験生を合格に導いてきました。
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