【解説】九州大学共創学部 一次試験の対策法
【プロ直伝!】九州大学共創学部の一次対策を解説します

はじめに
Loohcs(ルークス)志塾Web担当のめいです。
今回は、九州大学共創学部の総合型選抜入試の一次試験で押さえるべきポイントを試験内容ごとにまとめました。
中でも重要なのは、小論文です。
小論文については特に深堀りしていますので、ご期待ください!!
「共創学部って、どんな試験なの?」という方は「九州大学共創学部まとめ」を先にご覧ください!
この記事を読むだけで、何に注意して試験に臨めばいいか理解することができ、周りとの圧倒的な差を生むことができます!!
ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください!
講義は2つのポイントで理解度が上がる!

講義理解にはポイントがあります!
二次試験で行われる講義では、共創学部の教員が大学でしている講義がそのまま使われています。これまでの総合型選抜で行われた講義も共創学部で開講されている授業の一部でした。
高校では学ばない、あるいは高校で学ぶことの発展的な内容が多く、専門的な講義になっています。
過去には心理学や物理をテーマにした講義が行われました。
文理各1本ずつ講義が行われますが、文系の人も理系の人も、講義では自分が学んだことのないテーマが来ると想定しておく必要があるでしょう。
しかし、専門用語や計算式など説明が必要なものはしっかりと説明されるので、受験における平等性は担保されているといえるでしょう。
従って、講義内で内容がしっかり理解できるように対策する事が重要です!そのためにも以下のポイントを意識して、物怖じせずに挑戦しましょう!
以下のポイントを意識して、物怖じせずに挑戦しましょう!
講義理解
九州大学共創学部総合型選抜において実施される講義は、日頃共創生が受けているのと同じ授業が展開されるのが特徴です。
つまり、大学の学習内容が試験になるため、高校の授業より複雑かつ専門的になるため、講義理解の難易度が高いということです。
そんな講義の理解のためのポイントは大きく二つ。
①自分なりのメモのとり方を確立する
②専門用語や、数的処理などを理解する
以下の記事ではこの二つを詳しく解説します!
①自分なりのメモのとり方を確立する
これは講義理解をするためにはもっとも大切な事と言えるでしょう。
講義理解をするうえで、聞いた話を自分の頭で上手く処理することは非常重要で、メモはその助けになります。
マーカーを付けたり、単語だけメモをしたり、図式化したりなど、「メモをとる」と一概に言っても、様々な方法があります。
複雑な数的処理や専門用語が出てくる、共創学部の講義においては、メモのとり方をマスターしておくと、内容の理解度が大幅に上昇するでしょう。
是非、一次試験までに、自分なりのメモのとり方を確立しておきましょう!
また、本番急にメモをとるのは難しいため、日頃からメモをとることを習慣化しておくと良いと思います。
②専門用語・数的処理を理解する
講義では、聞いたことのない専門用語や見たことのない公式、難しい数的処理などが出てくることが多くあります。
その時、その場で理解できず、考えすぎてしまい、気づいたら時間が経って講義に置いて行かれるなんて事もあり得ます。
また、その場ではわかったつもりになっていても、講義が終わる頃には、講義資料を見るだけでは思い出せないこともあります。
専門用語が出てきたときは、「自分の言葉で言い換える」ことができるかどうかで、理解できたかを判断しましょう。
また、その時理解できなかった場合は固執しすぎず、まずは講義の全体を捉える事を優先しましょう。
例えば、講義中に以下のような用語とその説明が出たとします。
レンティア国家論(rentire state hypothesis)
・レント(非稼得性の高いもの)収入で生活している人々によって構成される国家
・レント国家では、民主化しない
・レントの存在は、非民主主義体制の維持に貢献、権威主義体制が持続する
ここで正しく理解すべき言葉は、おそらく高校では習わない単語「レント」でしょう。この単語が正しく理解できれば、レンティア国家論の意味が理解できるはずです。
「レント」は、 非稼得性の高いもの と言いかえられています。
稼得とは、労働・サービスを提供することで収入を得ることを意味します。
つまり、「非稼得性が高い」とは、労働やサービスを行わなくても収入が入ってくるという特徴をもっている と言い換えることができます。
これを踏まえてレンティア国家論を以下のように言い換えることができます。
レンティア国家論とは、国民が労働せずに国から収入を得られる(レント収入)ため国民は国に対して不満を言わなくなり、政府による独裁的な政治(権威主義体制)が続いている国のこと。最初の説明よりも、ぐんとわかりやすくなり、身近に感じられるのではないでしょうか。
講義では、このように専門用語とその説明が出ます。教授の口頭説明をしっかりと聞き、情報を整理しながら講義を受けましょう。
講義後の小論文

小論文攻略のポイント
①紙辞書を普段から使い慣れておく
みなさんは、普段から紙の辞書を使っていますか?
おそらく、ほとんどの人が電子式の辞書、またはスマホで調べて 、を使って勉強しているのでは無いでしょうか。
小論文では、紙の英和辞典1冊が許可されています。
紙辞書を使ったことがある人はわかると思いますが、アルファベット順 50音順に並べられた単語の中から探すため、使い慣れていないと、とても時間がかかってしまいます。
一次試験の一週間ほど前から紙辞書を用意し、普段の勉強の中で使って慣れておくことを強くオススメします!
また、小論文では「小論文は,英文を提示して出題することがあります。」という記述がある以上、英語の設問は必ず出題されると言って良いでしょう。
「一部に英語による記述や数的処理を求める場合があります。」という記述もあることから、英作文出題の可能性も極めて高いです。
英語設問で想定される出題形式は、以下の2パターンです。
① 英文の読解:500語前後の英語論文や雑誌を読み、問いに答えたり要約したりする形式
②英作文:講義 授業内容に沿って、主要な理論や要約を200語程度の英語で答える形式
③英作文:講義内容に沿って、自分の考えを英語で表現する形式
英語の設問は文系講義にも理系講義にも出題される可能性が極めて高いため、どの パターンも出ると思って対策しておくのが良いでしょう。
② 自分の意見と事実を混同
講義では、知らなかった事実やデータが登場することがあります。
知らなかったことを知ると、「そうなんだ!」という驚きのほかに、感想や意見を持つでしょう。その際に、自分の感想や意見と事実を混同してしまうことがあります。
混同してしまっている例を紹介します。
講義での説明
「アラブ首長国連邦では労働力人口の約90%を外国人が占めており、自国民の労働力人口は極めて少ない。理由として、女性が働かないということがある。」
自分の感想と事実が混同している状態
「アラブ首長国連邦は自国民の労働者よりも外国人労働者のほうが多く、女性が働かないことが問題視されている」
事実には、理由として女性が働かないことが挙げられていますが、決してそれが問題であるとは言っていません。女性が働かないというのは、「宗教的な理由から働くことができない」かもしれませんし、「男性が働き女性が他の役割を担うという文化がある」のかもしれません。
次のような感想を持ったときにこのような混同が起こってしまいます。
「女性はなぜ働かないのか?」
「日本のように女性も働けばいいのではないか」
「男女差別なのではないか」
自分の意見と事実が混同すると間違った解釈をしてしまい、その後の小論文に影響が出てしまいます。
今回の例のような、理由を知ったときの感想が問題意識を生み「理由=問題」であると解釈してしまわないようにしましょう。講義を聞き、事実は事実、感想は感想と区別することが重要です。
小論文で確実に点をとるために
小論文の公開されている評価基準は以下のようになります。
小論文では,
・講義内容を正確に理解できているか
・講義で得た知識を日本語,英語などを用いて的確に表現できているか
・講義で得た知識を応用
・発展させて考えることができているか
・講義内容を整理し、課題に対する自分の考えを論理的に記述できているか
などを評価します。
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/62832/R8_sougou1_all.pdf
評価基準を見ると、講義内容の理解度の高さが非常に重要視されていることがわかります。さらに、講義の知識をただ受け取るだけでなく、自分なりに理解し、発展させる思考力も求められています。
以下のポイントをしっかりと押さえることで、評価の高い小論文にできますので、必ず読んでいただきたいです!
まずは構成をしっかり立てよう!
小論文は文系理系それぞれ約90分間です。90分と聞くと長く感じますが、小論文を実際に解き始めると時間はあっという間に過ぎていきます。
そのために、時間が足りなかった、解き終わらなかったというような事態が起きがちです。
それを防ぐための方法として、最初い構成を考えることをおすすめします!
小論文を通して自分がいいたいことを決め、それを説明する要素を細かく洗い出しておくことで、途中で言っていることが矛盾しないで済みます。
また、何を書くかあらかじめ決めておくことで、書きながら考えて時間を浪費する事や、設問から書いていることがずれてしまうようなことも防ぐことができます。
解決策+有効性を提示しよう
小論文では、何かしらの課題に対しての自分なりの解決策を書くようにしましょう。その際に、なぜその解決策なのかという理由までしっかり書かなければいけません。
その理由は、「有効性」と言い換えることができます。
ここでは、有効性を考えるための視点をいくつか紹介します。
実現までにかかる時間 × 影響の大きさ
その解決策がすぐに実行できて、多くの人を救う(あるいは何かを改善する)ことができる解決策は、有効性があるといえます。
例えば、国民全員が1日中エアコンを使わない日があれば、その分フロンガスが減り、地球温暖化の進みを遅らせることができますよね。
これは誰もが今日から実行することができる解決策の一例といえます。
需要 × 供給
需要があって、そこに供給することができる解決策もまた、有効性があるといえます。
例えば、少子高齢化が進む日本における過重労働問題には生産年齢人口が少なくなってきているという要因があります。そこで、海外から労働力を集め待遇を良くすることで解決に近づくことができます。
これは、需要に対して供給することができている、有効性のある解決策でしょう。
もちろん、ここで例として挙げた解決策にはさまざまな問題点がありますし、これら以外にも有効性を示す視点はたくさんあります。
有効性を示すための視点で重要なのは、客観的に(第3者から)みても納得ができるものかどうかです。
新たな考えを生み出す際、どうしても自分視点で見てしまいます。そのため、本当にそれは説得力のあるものなのか、だれから見てもそう見えるのか、客観的な視点を持つことを意識しましょう。
講義を踏まえることが必須!
講義では理論や手法などを新しく学び、社会課題に関しての知識と考え方を知ります。
その上で小論文を書く際、大切にするべきは、やはり「講義」です。論題に対して自分の持っている知識を使うのは悪くありませんが、それでは講義の意味がありませんし、独断と偏見による小論文になってしまいます。
小論文で見られているのは、講義が理解できているか、そしてそれを自分なりに解釈し発展する事ができているかです。
すなわち「講義を踏まえる」とは、講義で得た知識をもとに自分の考えをレベルアップさせることができたか・講義を自分なりに解釈し発展的に考えられるようになったかどうかということなんです。
九州大学共創学部対策記事一覧
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今回の記事では、過去の合格者から聞いた「一次試験におけるポイント」を紹介しました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたにとってこの記事が大学受験に妥協せず挑むためのきっかけとなれば幸いです。
