2014年度/慶應大学SFC 総合政策学部/ソーシャルイノベーションを起こす社会起業家同士のつながりの場を創りたい
2014年度【合格体験記】清水快さん
ソーシャルイノベーションを起こす社会起業家同士のつながりの場を創りたい
慶應SFC 総合政策学部
清水 快さん
受講校舎: 渋谷校
出身高校: 国際基督教大学高等学校
合格大学: 慶應義塾大学
志
志を教えてください。
ソーシャルイノベーションを起こす社会起業家同士のつながりの場を創りたい、というのが志です。
イノベーションとは、全く新しいことを考え付くことではなく、既存のアイデンティティを新しい形で結びつけることだと言われます。僕は、イノベーションを生みだすためには、「組織」を基盤としたつながりではなく、「人と人とのつながり」を大切にすることが最も重要なことだと思います。将来、社会のために役割を果たそうとしている起業家と起業家のパイプ的役割を僕が担っていきたいです。
なぜそれを思うのか
なぜその志が必要だと思いますか?
「仲間」との「つながり」が重要だと気づいたことです。
僕がこう強く想うようになったきっかけは、IT界の偉人の姿を見たからです。facebookやgoogleの創業者は大学を出ていません。にも関わらず、なぜこれほど成果を残し、社会に貢献できているのか。それは周りに「仲間」がいて、その仲間の「つながり」によって一人では成すことができなかったようなことを、仲間と助け合いながら取り組んできたからです。
僕はこの時、イノベーションを起こすには「人と人のつながり」が、必要不可欠だということを学び得ました。 人とのつながりの重要性を実感していた中で、高校1年次に参加したイノベーションキャンプが僕にとって大きな転機となりました。「食料キャンプ×テクノロジー」という分野におけるイノベーションが、実際に社会を変えていく様子を体感しました。既存のものを組み合わせて、独自のアイデアや革新的な価値を生みだすことに感動し、その楽しさを知りました。
何をやるのか
これからやりたいことを教えてください。
既存のものから新しいアイデアを生み出せる環境を提供したいです。
高校1年次に参加したキャンプで、既存のものから新しい価値を見いだすことに感動した私は、以前から考えていた「人と人とのつながり」をビジネス上で連携させることはできないかと考えるようになりました。
また、現代の日本は課題先進国と呼ばれるように、様々な問題が山積みしています。政府だけでは解決できなくなっているからこそ、行政の隙間を埋めてより良い社会を作る起業家の「新しい公共」の場作りと、その担い手である社会起業家を輩出していく環境への需要は高まっていると僕は考えています。
どうやってやるのか
どうやって実現していきたいと考えていますか?
オフラインの「口コミ」の時代から、インターネット上のコミュニケーション時代へ変わっていくので、それを利用したいです。
昨年の10月、テキサス大学に通う兄が東南アジアにおける使用済みの爆弾の弾体を、アクセサリーとして再利用する社会企業を立ち上げたんです。そして僕は受験を終えて、兄と一緒にカンボジアに行ってきました。カンボジアでは「ベッドを買うより、携帯を買う」と言われるほど、ほとんどの人が携帯を持っています。
しかしながら、未だコミュニケーションツールは「口コミ」が主流です。そこで僕は、そうしたカンボジアにインターネットによって人と人とが繋がる空間を創りたいと考えています。口コミよりもインターネットを使った方が、何倍もビジネスがしやすいのではないかと思います。インターネットによるビジネスが広まれば、カンボジアの経済発展も期待できるのではないでしょうか。 ただ、この僕の構想にはきっと課題がたくさんあるだろうと思います。受験を終えた今、自分の構想がさらに深いものとなったことで、SFCで学べることにワクワクしています。
そのために大学でこれからやること
大学でやりたいことを教えてください。
ソーシャルイノベーションの可能性を研究したいです。
「組織」を基盤としたつながりではなく、人と人とが隔たりを超えて自由につながりを持てる社会を実現してこそ、ソーシャルイノベーションが可能になると僕は考えています。
そのためには、「人と人とのつながり」を学ぶための組織論や、メディアコミュニケーション論、開発研究論などを学んでいこうと思っています。幼少期から父や兄の影響でチャレンジし続けてきた姿勢をこれからも持って、今持つ自分の構想の実現に挑戦したいです
ルークス志塾に一言
最後に塾生に一言!
僕は講師の方に言われた「泥臭くていいからとりあえず行動しろ」という言葉が一番印象に残っています。塾生に言うだけでなく、その講師の方も自身の志に向けて努力している姿があったので、なおさら説得力がありました。また1期に落ちた後に言われたこの言葉のおかげで2期を振り切って頑張れたと思っています。