【SFC】慶應SFC総合型選抜(AO入試) 任意提出資料の書き方
慶應SFCの総合型選抜(AO入試)で必要な任意提出資料とは?作り方や評価ポイントをわかりやすくまとめました
慶應義塾大学SFCを志望する皆さんへ
SFCの総合型選抜(AO入試)受験を考えている中で募集要項を読むと、「任意提出資料」というものが目に付きますよね?
「そもそも任意提出資料ってなに?」「どういうフォーマットでまとめたらいいの?」「10点って何を添付すべき?」など、ネットで調べても出てきにくい情報だからこそ、気になる受験生が多いのではないでしょうか。
この記事では実際にルークス志塾の池袋キャンプ長が、SFC受験生が任意提出資料で抱える質問や悩みにお答えし、書類の全貌をわかりやすくまとめました!
慶應SFC 総合型選抜(AO入試)で求められる任意提出資料とは?
任意資料の概要
任意提出資料とは、慶應SFCの総合型選抜(AO入試)で提出出来る書類の名称です。活動報告書と紐付けて、活動報告をより詳細に説明したい際に別途で添付出来る資料のことを指します。学習塾によっては「ポートフォリオ」や「添付資料」と呼ぶこともある様です。
フォーマットは自由ですが、A4用紙サイズ(縦横は自由)でワードやパワーポイントを使って自身の活動を補足説明する資料を作成する受験生が多いと言えます。またSFCは動画の添付も認めているので、動画でしか伝えられない情報がある場合には映像を編集して添付する受験生もいます。
そして任意提出資料の特徴はその名の通り、提出が「任意」である点です。データ容量に上限はあるものの、動画でなければ相当量の情報を載せることが出来るので、伝えたいことが山程ある受験生はA4で100ページ以上の資料を作る人もいます。
SFCで用意した任意提出資料は慶應法学部FIT入試でも活用できる!
学部や入試の性質上、慶應SFCの総合型選抜(AO入試)と慶應法学部のFIT入試を併願する受験生も多いのではないでしょうか?そして慶應法学部のFIT入試でも「別添資料」という名前で、活動報告書(自己推薦書)に紐づいた任意提出資料があります。
つまり、SFC出願のために作成した任意提出資料は、そっくりそのまま活用してFIT入試でも活用することが可能です!例年、SFCと法学部を併願するルークス志塾生はどっちにも出願出来るフォーマットで資料を作成し、作業量を削減して併願しています。
また任意提出資料以外にも、「志望理由書」や「自由記述」などSFCとFITは提出書類や評価ポイントが近い傾向にあります。ルークス志塾では効率的な併願プランで慶應AO合格No.1!
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任意提出資料の作り方
あなたの個性が評価される入試だからこそ、書類の作り方自体も型にはまるべきではないと言われればそうかも知れません。ただ、最初から型を知らずに取り組むことは型無しで、型破りとは言えません。
まずは以下のプロセスを意識して作成し、慣れてきたら自分のオリジナリティを出すと良いでしょう。
5つのプロセスで作ろう
1:書きたい要素をリストアップしよう!
まずはあなたがSFCの教授に知ってもらいたいことを全てリストアップしましょう!特にSFCの任意提出資料は「アピールに値するものであれば何を書いても良い」というのが正直なところなので、漏れなく抜け目なく全てを洗い出してみましょう!
例):生徒会、委員会、部活、習い事、海外経験、課外活動/研究活動、資格や自分の価値観に影響を与えた体験(旅行や幼少期の経験)なども記述できます。
2:10項目以内にグルーピングしよう
SFCは出願書類をwebで提出するのですが、任意提出資料は10点まで提出出来ます。ですので、洗い出した項目が10個以上ある場合には、適切にグルーピングをしましょう。
まとめ方に特別な指定もないので、「幼少期」「高校時代」など時間軸でのグルーピングや、「研究活動」「部活動」など活動の種類でグルーピングしても問題ありません。読み手にわかりやすい形式を選ぶと良いでしょう。
またSFCも任意提出資料では動画も添付することが出来ます。動画1本で1点という扱いになり、またファイル毎にデータ容量の上限も決まっている為、適切に動画編集をすることが重要と言えます。動画でしか伝わらない情報(臨場感など)をどうしても伝えたい際には動画を用いても良いでしょう。
3:項目の骨組みを作ろう
項目毎に書く内容が決まったら、次は各資料の骨組みを作ります。骨組みとは「タイトル」と「サブタイトル」のことです。1つの資料内で伝えたいことを抽出し、それを主軸にサブタイトルをつけていきます。
ここでの注意点は「暗黙知に気をつける」点です。
1次試験は受験生が一方的に情報を送りつけるスタイルなので、教授はわからないことに対しあなたに質問が出来ません。あなたにとっては当たり前のことでも教授にとっては馴染みのないものであることは多々あります。
読み手が読んでわかりやすい様な骨組みを作ることも、情報デザインです。
4:文章と写真で肉付けしよう
骨組みが完成したら、文章と写真で肉付けをしていくフェーズになります。ここでも読み手にとって読みやすい文章を心がけ(主張と根拠に着目しながら)、文章を推敲しましょう。
また一般的には、文章のみのコンテンツよりも視覚的情報を効果的に使ったコンテンツの方が読む際のストレスが減少すると言われています。
ビジュアライズ出来る情報は適切にグラフィックにしたり、適切に写真を用いるなどを心がけ、あなたの伝えたいことを的確に伝える工夫をしましょう。
5:読み手に優しい情報デザインを意識し、レイアウトをする
1〜4で、任意提出資料に載せるコンテンツを全て用意して、初めてレイアウトに移ることをオススメします。デザイン思考的に試行錯誤を続けることも悪くはありませんが、作業の差し戻しが頻発し、時間に追われる受験生にとっては効率的とは言えません。
レイアウトしていく際も、いきなりパワーポイント上で配置していくのではなく、頭の中や手書きでラフに、完成図をイメージしてから作成していくと良いでしょう。また4でも述べた通り、人間は情報を認識する上で視覚的な部分も大きな影響を与えます。
「カッコよく」「オシャレに」する必要は全くありませんが、必要な情報が必要な場所にあり、適切な導線が敷かれているデザインを意識しましょう。
「コスパよく」良い書類をつくるためには
しかし、プロセス通りに資料を作成しても時間のかかってしまうのが任意提出資料。毎年、出願のギリギリまで作業しているルークス志塾生もちらほらいます。
ただでさえ時間に追われている受験生だからこそ、効率的に作りたいですよね?ここではその手法を紹介します!
1:良質な雛形を作る
1つ目は、雛形を作りそれを10点の書類全てで使い回す手法です。最初に時間をかけてデザインのテンプレートを作っておけば、あとは文字と写真を差し替えるだけで資料が完成します。
最初の雛形を作る時には時間をかけても大丈夫なので、使い回せる良質な雛形を作りましょう。後の作業スピードが倍速になります。
2:合格者の資料を参考にする
2つ目は、先輩合格者の資料を参考にすることです。合格者の書類とはつまり「評価された書類」であり、少なくとも「評価を外した書類」ではないのです。それらを参考に雛形を作ったり、骨組みを構成することは効率良く書類を作る秘訣なのです。
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任意提出資料の評価ポイント
そして受験生が最も気になるポイントとしては、「任意提出資料は実際どの程度合格率に影響するのか」という点ではないでしょうか。
結果から言うと「提出しないよりは提出した方が良いが、この資料で合否の全てが決まることは無い」です。あくまでも任意提出で補足資料であることから、これで合否は決まりません。ただ上でも書いた通り、1次試験は情報が一方通行であり、あなたの書いた書類に対して教授は質問をすることが出来ません。
つまり読み手にとってわからない情報/詳細に知りたい情報があることを見越し、補足資料を用意しておくことが丁寧と言えるでしょう。
またそもそも、志望理由書と自由記述と活動報告書のみで、あなたの伝えたいこと全てを伝えることは可能でしょうか?
実践知を重視するSFCだからこそ、あなたはこれまで様々な活動に励んできたと思います。それらを活動報告書の一文のみでまとめてしまうのは、勿体ないですよね?具体的にどの様な活動や仮説検証に励み、そこからどんな学びや発見を得ることができたのかなど、教授に伝えたいことを詳細に伝えるチャンスです!
任意提出であるため、あまり読んでくれない教授もいることは事実ですが、同時に細部まで読んだ上で審査してくれる教授もいらっしゃいます。
だからこそ、本当に合格を目指すのであれば任意提出資料というアピールスペースを余すことなく使い、あなたらしさを存分にPRすることが重要なのではないでしょうか?
どれらいの量を作るべき?
結論から言えば、その人によります。そして100枚作ったから受かるわけでも、提出していないから落ちるわけでもありません。あなたが伝えたい情報を全て詰め込める量が最適と言えます。
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任意提出資料のみに時間を割くことは危険。大切なのは「志」。
ここまで、任意提出資料を作る重要性についてお話してきましたが、任意提出資料に膨大な時間を割くことはあまりオススメ出来ません。
当然、あなたがこれまで取り組んできたことに関するアピールになることは間違いありませんが、それ以上に総合型選抜(AO入試)とは「マッチング入試」であり、あなたの「志」とSFCとのマッチングが重視されます。
特に志望理由書は合否に占める割合が非常に高い書類です。それに付随した自由記述も同様と言えるでしょう。任意提出の資料はなるべく効率良く作成し、「なぜあなたにとってSFCが必要なのか」という問いに向き合い、それらを志望理由書や自由記述に書くことに力を割きましょう。
ルークス志塾ではSFC 総合型選抜(AO入試)における志望理由書や自由記述の書き方、面接対策法などもまとめています。是非こちらのページもご覧ください。