【解説】九州大学共創学部の試験概要と対策
共創学部を総合型で受験しようと考えている人は
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【受験生必見!】九州大学共創学部の試験概要と対策を徹底解説
推薦入試に不安を抱いているあなたへ
推薦入試はすべての高校生にチャンスを与えてくれる
Loohcs(ルークス)志塾Webチームのめいです。
今回は、九州大学共創学部の総合型選抜についてまとめました。
そして、この記事は
「自分は推薦入試を受けられる人間じゃない」
「一般でも難しい自分に推薦入試なんて無理だ」
と考えてしまっているあなたに向けて書いています。
なぜ、大学は推薦入試を実施するのでしょうか?
それは、社会で活躍する人間を育てるために高校の勉学だけでははかることのできない能力や資質をもった学生を受け入れるためです。
そのため、高校での評定や内申点だけではなく、これまでの活動や努力を含めた総合的な評価で、合格者を選出するのです。
その証拠として、ルークス志塾には高校での評定が低かった学生を難関大学へ多く進学させた実績があります。
実際に、高校での平均評定が2.8程度だった学生が、ルークス志塾で対策をして九州大学共創学部に進学をしています。彼らは勉強でははかることのできない個性や強い思いを大学にアピールして、見事に合格を掴みました。
推薦入試対策は、一般対策に通じる部分が多くある!
推薦入試でよく取り入れられている試験内容には、志望理由や面接、小論文などがあります。
「推薦入試対策は一般とは全然違う」「一般対策の時間を削ってしまう」
推薦入試対策はこのような評価をされがちで、受験に否定的な人も少なくないでしょう。
しかし、実際は一般試験の対策に通じるものばかりなんです!
ルークス志塾で対策をする学生の中には推薦・一般の全方式で志望校を受験する人が多く、ルークス志塾ではそれら全てに通じる対策を行っています。
基本的に推薦入試で求められるのは、自分で考える力とそれを相手に伝える力です。志望理由、面接、小論文、全ての試験でこれらの力が測定されます。これらの力のもとになるのは、物事を考えるための基本的な知識、考えを相手に伝えるための論理力などで、これらは国語の記述問題、数学の証明などでも必要となる力です。
推薦入試対策を始めてから、苦手だった現代文が難なく解けるようになった。いままで部分点しか取れなかった数学の証明で満点を取れるようになった。
こういったことは決して珍しくないんです!
つまり、推薦入試の対策は一般試験と並行して行うことができ、一般対策にも効果があるため、全くの無駄になることは無いのです!!
「推薦入試は自分に関係ない」と思っているあなた。
推薦入試はあなたにとって、本当に行きたい大学へ挑戦するための選択肢の一つです。
九州大学共創学部の総合型選抜入試
九州大学共創学部は文理融合型の新しい学部で、設置されてまだ数年しか経っていない新しい学部です。設置された初年度からとても人気があり、過去の総合型選抜(AO入試)の平均倍率は約8倍となっています。
倍率8倍と聞くと、とても高く感じますが、実は倍率ってそんなに関係ないんです!
なぜなら、その試験自体が特殊で対策が難しいからです。
つまり、正しい対策ができればそれだけで周りとの大きな差を生むことができるんです!!
この記事では、数多くの九州大学共創学部の推薦入試合格者を輩出してきたLoohcs志塾福岡天神校が、新たに変更された共創学部の推薦入試の、形式や対策について徹底解説します。
受験日程が大幅変更!
昨年度までは
一次入試は2つの書類(志望理由書、活動歴報告書)を提出、
二次入試は1日目に講義、レポート作成。
2日目に集団討論、小論文、面接。
2日間にわたって実施されていました。
しかし、今年度からはその日程が大幅変更されました。
一次入試で、2つの書類(志望理由書、活動歴報告書)を提出することに加え、講義、小論文が実施されることとなったのです。
そのため、2日間にわたって開催されていた二次入試が1日になり、二次試験では、集団討論、集団討論の報告書作成、面接が行われることとなりました。
ここからは、それぞれの入試科目の詳しい変更点や、対策についてご紹介していきます。
【一次試験】書類提出&講義に基づく小論文
志望理由書
志望理由書は、志願者本人が自筆で書いたものを提出しなければいけません。
九州大学のHPから専用の用紙を印刷して記入します。
A4用紙2枚で構成されており、以下の指示に沿って書いていきます。
共創学部に①入学を希望する理由及び②入学後にどのような課題に対してどのように取り組みたいかを記述してください。
令和8年度総合型選抜Ⅰ(共創学部)学生募集要項 より
今年度から、書類の形式が代わり、志望理由書と同じ用紙に活動歴も記入する事になりました。
そのため、例年より、志望理由書の文字数が少なくなっています。例年ルークス志塾で対策をした生徒は平均1800文字前後で書き上げていますが、今年度は1500文字前後になることが予想されます。
文字のサイズに個人差があるため、受験生によって完成時の文字数に差はありますが、参考にしてみてください。
詳しくはこちら↓
活動歴報告書
書類の大幅の形式変更に伴い、活動歴報告書に書くことのできる活動も変化しました。
昨年までは、中学時代から現在までの学校での勉学以外の取り組みを、時間の経過に沿って、すべて記入することができていました。
加えて、その活動の中から最も重点を置いて取り組んだ1つの活動の詳細、受けたことのある表彰、取得した資格や検定を記入する欄がありました。
しかし、今年度からは、記入できる活動は、高校時代に取り組んだ取り組みのみに変更となり、活動内容の記入欄のみになりました。また、「共創学部の志望理由や入学後の学びに関わるものを記述してください。」という指示が加わりました。
【一次対策】大学を正しく知ることが一番の近道!
3つのポリシーを理解することがとても重要
一次で提出する書類を作成する上で、3つのポリシーを理解することがとても重要になってきます。
3つのポリシーとは、学部ごとに公表している教育目標や方針、それらを達成するための計画です。
それぞれのポリシーの説明と、共創学部の3つポリシーをまとめました。
アドミッション・ポリシー
アドミッション・ポリシーとは、大学が入学者を受け入れる際の基準となる、「学部が求める学生像」のことを指します。
その学部に進学するために高校生の段階で持っておくべき資質や能力、態度のことであり、総合型選抜入試では3つのポリシーの中でも特に理解しておかねばなりません。
九州大学共創学部のHPには
国立大学法人九州大学では、本学教育憲章の理念と目的を達成するために、高等学校等における基礎的教科・科目の普遍的履修を基盤とし、大学における総合的な教養教育や専門基礎教育を受け、自ら学ぶ姿勢を身に付け、さらに進んで自ら問いを立て、創造的・批判的に吟味・検討し、他者と協働し、幅広い視野で問題解決にあたる力を持つアクティブ・ラーナーへと成長する学生を求めている。共創学部では次の資質や能力、態度をもった学生を国内外から積極的に受け入れる。
との文言と共に、アドミッションポリシーが示されています。
以下が共創学部のアドミッションポリシーです。
「主体的学習態度」:課題の検討や課題の将来的な解決に必要となる様々な学知や技能を主体的に探究し、身に付けようとする態度を持っている。
令和8年度総合型選抜Ⅰ(共創学部)学生募集要項 より
「協働への強い意欲」:背景や考え方が異なる人と進んで協力し、共に問題の解決に取り組むことへの強い意欲を持っている。
「批判的思考力」:既存の学知や自らの考えを常に批判的に検討し、その誤りを修正し、より良いものへと改善していこうとする思考態度を持っている。
「国際的視野」:世界の様々な人とともにより良い未来を築くことと、そのために必要となる語学力を磨くことに対する強い意欲を持っている。
共創学部のアドミッション・ポリシーで最も特徴的なのは、協働的学習能力でしょう。共創学部では地球規模での課題を取り扱うため、さまざまな人と協力する力を重視しています。他者から吸収する成長意欲、チームに貢献する自身の強みをアピールする必要があります。
ディプロマ・ポリシー
ディプロマ・ポリシーとは、大学生活を通じて学生に獲得させる態度や能力などを定めた教育目標です。
ディプロマ・ポリシーを理解できれば、入学後にどのような力が身に付くかがわかります。
九州大学共創学部のディプロマ・ポリシーは以下のとおりです。
A-1. (主体的な学び)豊かな学識と教養を土台に、自ら進んで課題や問題を創造的・批判的に吟味・検討することができる。
共創学部 教育理念 より
A-2. (協働)背景や専門の異なる様々な人々と知の交流をおこない、他者と協働して課題や問題に取り組むことができる。
B-1.(知識・理解)課題の検討と解決に必要となる学問的方法論や概念などについて十分な知識を有し、その知識と課題の関連性について説明することができる。
B-2.(情報リテラシー)数理やデータサイエンスなどに関する知識を有し、様々な情報を分析・活用することができる。
C-1-1.(国際コミュニケーション力)背景の異なる様々な人々と、言語や専門の垣根を超えて協力し、理解し合うことができる。
C-1-2.(能動的学習能力)課題の検討と解決に必要となる知識や能力を主体的に探究することができる。
C-2-1.(課題検討力)既存の学知を活用し、課題の根源的原因やその解決方法を検討することができる。
C-2-2.(創造的構想力)ありうべき未来を想像し、新しい社会的価値やイノベーション創出を通じてそこに至る道筋を構想できる。
C-2-3.(協働実践力)背景の異なる様々な人々との議論や協働を通じて、実現可能な課題の解決方策を立案することができる。
D.(共創的課題解決力)「国際コミュニケーション力」、「能動的学習能力」、「課題検討力」、「創造的構想力」、「協働実践力」の5つの力を総合して、課題の解決に取り組むことができる。
多くの項目が設けられており、中には抽象度の高い言葉もあるため、理解が難しいものもあるかと思いますが、これらの項目への理解を深めることで、入学後の学びをより具体的に想像することができるかと思います。
カリキュラム・ポリシー
カリキュラム・ポリシーとは、教育目標やディプロマ・ポリシー等を達成するために必要な教育課程の編成や授業科目の内容および教育方法について基本的な考え方を示したものです。
カリキュラム・ポリシーを理解できれば、大学進学後の具体的な学修計画をイメージすることができます。
これは九州大学のパンフレットやHPなどで確認をすることができるので、そちらを見てみてください。
志望理由書作成のポイント

設問に沿った内容にする
志望理由書で指示されているのは、学部の趣旨に照らしてみた自己の適性や抱負に関する記述です。
これを無視して「貴学は素晴らしい!ぜひ入学させてください!!」といったことばかりを書いてしまったら、合格から遠のいてしまいます。
共創学部の志望理由でされている指示を分解すると、以下のようになります。
学部の趣旨=3つのポリシー
自己の適性=自身の過去の経験から得た学びや能力
自己の抱負=自身の興味・関心と共創学部で学びたいこと
3つのポリシーを理解し、自分がいかに共創学部とマッチしているかをしっかりと志望理由に反映させましょう。
読みやすい大きさ・濃さの字を書く
手書きでの提出になるので、読み手にとって読みやすい字を書く必要があります。読みにくい書類はまず読んでもらえないと思ったほうが良いでしょう。
1行に詰めすぎず、いつもより少し大きめの字で書くことを心がけてください。
また、1行に何文字書けるかを確認しておくことも重要です。
【一次試験】現役の共創学部生が受ける授業を受けさられる!?(講義&小論文)
今年度から、一次試験で講義、小論文が実施されるようになりました。
講義は文理それぞれ、約50分ずつで実施され、実際に共創学部生が受けるような授業を体験することができます。
その後、約100分間の小論文が実施されます。
九州大学共創学部のHPに掲載されている要項には「小論文は、英文を提示して出題することがあります。また,一部に英語による記述や数的処理を求める場合があります。」と記されていることから、一般的な小論文の形ではないことがわかります。
英和辞書1冊の持ち込みが許可されているため、日頃から引き慣れておくと良いと思います。
体系的な学びをする学部だからこそ、講義や小論文においては、受験生にも幅広い知識が求められます。
日頃から社会情勢に関心を持ち、情報収集を行っておくと良いでしょう!
詳しくはこちらをご覧ください↓
<【プロ直伝!】九州大学共創学部の講義対策!>
<【プロ直伝!】九州大学共創学部の小論文 これだけ>
【二次試験】伝える力が問われる二次試験(集団討論、報告書、面接)
2日間にわたる二次試験が1日に
九州大学共創学部の2次試験は、昨年度まで、全2日間にわたってとても長い実技試験が行われていました。しかし、今年度からは、一次試験で講義、小論文が実施されるようになり、二次試験が1日になり、以下のようなスケジュールで実施されることになりました。

集団討論、報告書
共創学部の2次試験は、集団討論、報告書作成、個人面接が実施されます。
集団討論は、受験者はグループ(1グループ5名程度)に分けられ、討論前に資料が配布されます。その後、提示された論題について討論を行い、各自で報告書を作成します。
集団討論の評価に関しては、「討論では、論題に対するグループで出した結論の内容ではなく討論の過程を評価します。」と公式発表されています。
今年度から初めて実施される、集団討論の報告書は、「論点や議論の結果が整理された報告書が作成できているかなどを評価します」とされています。
詳しくはこちらをご覧ください↓
個人面接
2日目の最後に面接が実施されます。
時間は一人あたり約25分間で、主に志望理由書・活動歴報告書および調査書又は調査書に代わる書類の内容に基づいて質疑応答が行われます。主に日本語で行われますが、一部の質疑応答は英語で行われます。そのため、日本語で提出書類に関する質疑応答の対策をすることはもちろん、英語での質疑応答の練習も必要になってきます。
共創学部の面接官は様々な分野の専門家が担当していることもあり、面接官によって面接の雰囲気がガラッと変わるのが特徴です。
楽しく会話をするような面接もあれば、厳しい指摘を受ける、俗に言う圧迫面接もあり、面接の雰囲気は当日までわかりません。
どのような面接が行われても、自分を最大限アピールできる用意をしておきましょう。
面接の詳しい対策方法に関しましてはこちらをご覧ください
【解説】九州大学共創学部 面接試験の対策法
九州大学共創学部の2次試験はとても特徴的で、学部での学びをこれだけ忠実に体験できるという点では、日本の難関大学の中でも他に類を見ない試験となっています。
【二次対策】日常でのちょっとした意識が周りとの差を生む!

九州大学共創学部2次試験の対策方法は、大きく2つに分類できます。
「日常生活の中でできる対策」と「本番の試験に近い実践を通して経験値を積む」ことです。
「本番の試験に近い実践」として、ルークス志塾福岡天神校では、共創模試というものを開催しています。
共創模試を受験するメリット
・本番同様の日程で試験を体感できる
・現役の共創学部生が講師として、ルークス志塾オリジナルの講義を行う
・オンラインでも受験が可能
・共創学部を志望する全国の受験生たちと議論ができる
ここでは、主に「日常生活の中でできる対策」を紹介したいと思います。
自分の意見を簡潔にわかりやすく伝える練習
討論や面接では、初対面の人を相手に自分の意見を伝えなければいけません。
学校の先生やクラスの友だち、両親に聞き役をしてもらい、自分の志望理由や時事問題に対する自分の意見をわかりやすく伝える練習をしましょう。
色んな人に「わかりやすい」と言ってもらうことができれば、二次試験で初対面の人が相手でも自信を持って発言をすることができます。
では、「わかりやすい」とはどういったものでしょうか。例として、以下の文章を読み比べてみましょう。
・今朝、雨が降っていたから、私は今お腹が空いています。
・今朝、雨が降っていたから、家から出ることができませんでした。
しかし、自宅には食べるものがなかったので、そのまま何も食べずに一日を過ごしました。なので、私は今お腹が空いています。
下の文のほうが納得感があるはずです。上の文で相手に伝えると「どうしてお腹が空いているのかがわからない」と言われてしまいます。
しかし、下の文で伝えると、お腹が空いている理由が明確であるため、上の文に比べて聞き手に納得感を与えることができます。
これは討論や面接でも重要な伝え方ですが、実は小論文でも重要になるスキルです。
小論文は一度提出すればもう二度と補足ができません。一度で相手に納得してもらえる文章にするには、必要な情報を抜け漏れなく伝える必要があるのです。
英語力を鍛える
辞書の持ち込みが許可されているとはいえ、基礎的な英語力がなければ意味がありません。学校での授業や自習などで、長文読解・英作文の力をつけておきましょう。
九州大学共創学部の総合型選抜(AO入試)で合格している人の多くは、英検2級以上を持っています。
小論文では英語での記述が求められたり、面接では英語での質疑応答が行われる可能性があるということから、共創学部が英語を重視していることがわかります。
英検2級の対策問題、九州大学の一般入試の過去問などを解いて日常的に英語力を高めておくことで、共創学部の総合型選抜にも十分に対応できるでしょう。
詳しくはこちら↓
九州大学共創学部対策記事一覧
[child subject]
推薦入試対策のプロであるルークス志塾にご相談ください

今回は共創学部の総合型選抜(AO入試)についてまとめました。
試験自体がとても大変ですが、今回紹介した対策をできれば必ず周りの受験生と差をつけることができます。
ただ、一般入試の勉強と一緒で、総合型選抜入試にも人それぞれ合った対策の仕方があるので、自分に合った対策をしていくことをオススメします。
ルークス志塾では、現役の共創学部生を含む総合型入試対策のプロが揃っています。
講師や受験生同士でディスカッションをすることによって自分の中にある潜在的な気付きを引き出し、一人ひとりに合った「自らの考えを言語化し表現するテクニックを教えています。
さらに、ルークス志塾で対策をすれば、毎日の対策をより質の高いものにすることができます。
早く入塾すればそれだけ力は伸びますが、逆に遅めの入塾でも、本人のやる気次第では一気に力を伸ばすことも可能です。
無料の相談会も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたにとってこの記事が大学受験に妥協せず挑むためのきっかけとなれば幸いです。
