【対策のコツ】慶應SFC/総合型選抜(AO入試)
【慶應義塾大学】SFC(総合政策学部・環境情報学部)のAO入試(総合型選抜)の傾向と対策を解説
慶應義塾大学SFC AO入試(総合型選抜)の特徴
慶應義塾大学SFCは総合政策学部と環境情報学部の2つの学部から構成されるキャンパスです。慶應SFCの魅力は何と言っても、分野横断的な学び。理系文系の隔たりがなく、ありとあらゆる学問を同時に学べる点です。バイオの研究をしながら、医療政策や経営について学び、医療ベンチャーとして起業ができたりと、自分の将来計画に合わせて柔軟な学びが可能なのです。
1.他の大学に比べ、募集人数が多い
2020年度入試(2021年4月以降入学)からは、募集人数を前年度よりも50名拡大させ、合計人数が各学部共に150名、合わせて300名となりAO入試(総合型選抜)の募集枠が他学部と比べても大きいことがわかります。
2.評定平均による足切りがない
慶應SFCのAO入試(総合型選抜)は、評定平均や英語資格による足切りはありません。つまり、挑戦しようと思えば誰にでもチャンスはあります(もちろん、難しい大学ではありますのでしっかりとした対策は必要です)。
3.一次試験免除の試験がある
特定のコンテストに参加し、所定の成績を納めた受験生は、一次試験が免除になることがあります。一次試験が免除となるコンテストは、こちらの慶應義塾大学SFCの公式HP、募集要項等からご確認ください。
4.出願書類が多い
慶應SFCの出願書類は
・志望理由書2000字
・自由記述(A4サイズ2枚で自分を自由に表現する)
・任意提出書類(自分の取り組みをアピールする書類を10点まで提出可能)
・3分間のプレゼンテーション動画
・活動報告書
などが課されます。他の大学よりも提出する書類が多いため、早めの対策と計画が必要となります。
慶應義塾大学SFC入試概要早見表
【入試方式別】募集人員・倍率比較表(文系・文理融合系学部)
学部 | 入試名称 | 募集人数 | 倍率 | 志願者数 | 合格者数 |
総合政策学部 | 自由応募入試 AO入試 |
150 | 9.4 | 1194 | 127 |
環境情報学部 | 自由応募入試 AO入試 |
150 | 6.4 | 972 | 152 |
出願条件の学部別早見表
出願方式 |
Web入力期限 | 郵送書類提出期間 | 第一次選考合格発表 | 第二次選考 | 合格発表日 | 入学手続き〆切 |
春AO入試 |
6月上旬 | 6月上旬 | 7月中旬 | 7月中旬 | 7月中旬 | 【9月入学】7月中旬〜8月中旬 【4月入学】12月中旬 |
夏秋AO入試 |
9月上旬 | 9月上旬 | 10月下旬 | 総合政策: 11月上旬 環境情報: 11月下旬 |
12月上旬 | 【4月入学】12月上旬〜1月中旬 【9月入学】翌年7月中旬〜8月中旬 |
募集要項/応募資格早見表
出願方式 |
評定平均 |
英語力 |
その他 |
春AO入試 | 制限なし | 不要 |
対象コンテストにて所定の成績をおさめ、そのことを証明する書面を提出することができる者ついては、一次試験免除。 |
夏秋AO入試 | 制限なし | 不要 | 対象コンテストにて所定の成績をおさめ、そのことを証明する書面を提出することができる者ついては、一次試験免除。 |
出願書類一覧 (対策記事は下記リンクから)
書類概要 | 補足 |
・志望理由書(※1) ・自由記述(※2) ・短答課題 ・任意資料 ・志望者評価書 ・活動報告書 |
※1:2000字 ※2:A4用紙2枚程度 |
二次試験の学部別早見表
出願方式 | 二次試験概要 | 補足 |
春AO入試 | 面接試験(30分) 日本語もしくは英語 |
|
夏秋AO入試 | 面接試験(30分) 日本語もしくは英語 |
慶應義塾大学SFC 最新のAO入試(総合型選抜)傾向
1.出願可能回数の減少により、難易度の上昇が見られる
慶應SFCは2021年度入試より、これまで春AO(浪人生のみ出願可能)・夏AO・秋AO・一般入試と、合計4回ものチャンスがありましたが、夏AO、秋AOの統合により、出願できるチャンスが3回となりました。そのため、「1回の入試の重み」がより大きくなりました。ですので、よりしっかりとした対策が必要になっています。
2.求める人物像に 「努力の積み重ね」や「実績」が明記された
慶應SFCは総合型選抜受験生に向け、
大学入学以前に人生を賭けて挑むに値する目標を発見し,それに向けて努力を積み重ね,すでに実績がある人
慶應義塾大学SFC、AO入試(総合型選抜)募集要項より
であると明記しました。
今までの慶應SFCのAO入試(総合型選抜)では「将来の目標」が重要でしたが、それに加えて実力や実績も必要になったということです。つまり、早いうちから大学でやりたいことを明確にして活動することが求められます。
▼アドミッション・ポリシー▼
<総合政策学部>
総合政策学部は「実践知」を理念とし、「問題発見・解決」に拘る学生を求めます。問題を発見・分析し、解決の処方箋を作り実行するプロセスを主体的に体験し、社会で現実問題の解決に活躍する事を期待します。
従って入学試験の重要な判定基準は、自主的な思考力、発想力、構想力、実行力の有無です。「SFCでこんな事に取り組み学びたい」という問題意識に基づいて、自らの手で未来を拓く力を磨く意欲ある学生を求めます。
<環境情報学部>
ひとつの学問分野にとらわれる事なく幅広い視野を持ち、地球的規模で問題発見・解決できる創造者でありリーダーを目指そうとする学生を歓迎します。
環境情報学部の理念や研究内容をよく理解した上で、「SFCでこんなことやってみたい」という問題意識を持って入学してくれることを願っています。
SFCの教育環境や先端プロジェクトなどあらゆるリソースを積極的に活用し、「自らの手で未来を拓く力を磨いてほしい」と期待しています。
慶應義塾大学SFCの合格ポイント
社会問題を発見し、解決方法を具体的に考える思考力を養う
慶應SFCのHP内でもたびたび登場する言葉がこの「問題発見・解決」の思考力です。学長の言葉でもあるように、社会の問題は複雑化しているため「問題の根本を発見し、柔軟な思考で解決できる」受験生を求めています。
ですので、受験生も「ただ大学でやりたいことを明確にするだけではなく、それがなぜ社会に必要なのか、そして自分が想定する方法で解決が見込めるのか」を考え、志望理由書に落とし込む必要があります。
広い視野(分野横断的)、そして豊かな発想力で問題解決を具体的に構想する
前述したように、慶應SFCでは広い視野・豊かな発想力、創造力で問題解決を具体的に構想できる人を求めています。そのために、ただこの分野の勉強をしたいではなく、「この問題を解決するために、この分野とこの分野を掛け合わせる」「この分野に、新たにこういう方法を取り入れてみる」というような発想と具体的な解決策を構想していく必要があります。
もっと具体的な慶應義塾大学SFCの対策方法はこちら
合格事例紹介
2012年の創業以来、難関大学を中心に一貫して高い合格実績を誇ります。そうして卒業した塾生・合格者のネットワークが、高校生たちの大学受験を支えるコミュニティとなっており、Loohcs志塾の指導の品質につながっています。