九州大学共創学部の小論文対策|講義を生かす5つの手順と4つの観点を解説
「九州大学共創学部の小論文は、一般的な小論文と何が違うのか」と迷う受験生もいます。
2027年度の総合型選抜Ⅰでは、講義を聞いたうえで書く「講義に関する小論文」が課されます。文章だけを読む練習では、講義の要点を記録する準備が不足します。
対策では、講義の要約、課題の把握、自分の考えを支える根拠を分けて練習します。聞き取った内容をそのまま並べず、問いに沿って組み直す力も必要です。
総合型選抜の専門塾であるルークス志塾が確認できた選考内容と5つの手順を整理しました。この記事を読めば、講義を答案へ生かす練習を始められます。
なお、福岡天神校では共創学部の一般入試の小論文対策も実施しています!
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2027年度は講義を聞いてから小論文を書く
九州大学共創学部の小論文は、講義内容を踏まえて書く形式です。最初に形式を理解し、読む練習と聞く練習を組み合わせてください。
出典は、九州大学「令和9年度総合型選抜Ⅰ学生募集要項」です。
第1次選抜は3種類の資料を総合して評価する
2027年度の総合型選抜Ⅰでは、次の3種類を総合して第1次選抜を行います。
- 調査書、または調査書に代わる書類
- 志望理由書と活動歴報告書
- 講義に関する小論文
小論文だけで選考が決まるわけではありません。志望理由書や活動歴報告書と小論文で、考え方が大きく食い違わないように準備します。
活動歴報告書では経験を示し、小論文では初めて聞く内容を理解して考えます。役割の違う資料を、それぞれの目的に合わせて作成してください。
小論文は九州大学伊都キャンパスで実施する
講義に関する小論文は、九州大学伊都キャンパスで実施されます。集合時刻や会場の詳細は、受験年度の募集要項で確認してください。
この記事では、公式確認ができていない試験時間や具体的な日程を掲載していません。移動方法も含め、大学から届く案内を確認します。
講義内容の理解と自分の考えを分けて書く
講義型の小論文では、最初に講義を正確に捉えます。そのうえで、講義から得た知識を使い、課題への考えを組み立てます。
講師の意見と自分の意見を混ぜると、どこまで理解したかが伝わりません。メモの段階から「講義」と「自分」の欄を分けてください。
講義を記録する3列のメモを作る
講義の全文を書き取る必要はありません。講義の構成を残すために、論点、根拠、自分の疑問の3列で記録します。
| 記録する欄 | 書く内容 | 短い記録例 |
| 論点 | 講義で扱う問いや主張 | 地域の課題は何か |
| 根拠 | 具体例、理由、条件 | 参加する人が減った |
| 自分の疑問 | 確認したい点や別の見方 | 年代で違いはあるか |
1列目は講義の論点を短く書く
講義の冒頭では、扱うテーマと中心となる問いを探します。話題が変わったら、メモの行も変えてください。
文章で記録すると、書いている間に次の説明を聞き逃します。名詞と矢印を使い、後から意味を戻せる長さで残します。
講師が同じ言葉を繰り返した場合は、中心となる概念である可能性があります。言葉の定義と使われた場面を記録してください。
2列目は主張を支える根拠を書く
主張の隣には、理由や具体例を書きます。数字が示された場合は、単位、比較対象、対象となる期間も一緒に記録してください。
原因と結果を逆にしないように、矢印の向きも確認します。講師が可能性として述べた内容を、確定した事実に変えてはいけません。
3列目は自分の疑問と考えを書く
自分の疑問は、講義への反論だけではありません。説明の条件、別の立場への影響、実行時の課題も記録できます。
講義中に結論まで考える必要はありません。思い付いた疑問を短く残し、設問を読んだ後に使う内容を選びます。
講義に関する小論文を5つの手順で書く
講義後は、すぐに本文を書き始めません。設問とメモを照合し、次の5つの手順で答案の構成案を作ります。
- 手順1:設問の動詞と条件に印を付ける
- 手順2:講義の要点を3文でまとめる
- 手順3:結論と2つの根拠を決める
- 手順4:反対意見と対応を書く
- 手順5:段落ごとの字数を決めて書く
手順1:設問の動詞と条件に印を付ける
「要約する」「説明する」「論じる」では、求められる答えが異なります。設問の動詞に印を付け、何をする答案かを確定してください。
字数、使う資料、取り上げる立場などの条件も別に囲みます。条件が3つ以上ある場合は、答案の構成案に一覧として書きます。
手順2:講義の要点を3文でまとめる
メモを見ながら、講義の問い、講師の主張、主な根拠を1文ずつ書きます。3文に絞ると、講義全体の関係を確認できます。
細かな具体例から書き始めると、中心となる主張を見失います。まず全体を3文でまとめ、必要な具体例を後から選んでください。
要約には、自分の賛否を入れません。講義内容を説明する部分と、自分の考えを書く部分を段落で分けます。
手順3:結論と2つの根拠を決める
設問への結論を1文で書き、結論を支える根拠を2つ選びます。根拠の1つは講義内容に置き、もう1つは講義から考えた内容に置けます。
2つの根拠が同じ意味になっていないか確認してください。立場、時間、地域などの観点を変えると、別の面から主張を支えられます。
知識を示す目的で、設問と関係のない情報を加えてはいけません。講義と設問の両方につながる根拠を選びます。
手順4:反対意見と対応を書く
自分の提案には、費用、手間、対象者の違いなどから反対意見が出ます。最も重要な反対意見を1つ選んでください。
反対意見を否定するだけでは、検討が深まりません。反対意見が当てはまる条件を認め、主張をどう修正するかを書きます。
手順5:段落ごとの字数を決めて書く
本文を書く前に、結論、講義の要約、根拠、反対意見、再結論へ字数を割り振ります。正確な解答字数は募集要項と当日の設問で確認してください。
書く時間だけでなく、設問を読む時間と見直す時間も確保します。練習では、各作業にかかった時間を毎回記録してください。
説得力を高める4つの観点
共創学部の名称に合わせた言葉を並べるだけでは、説得力は生まれません。1つの課題を4つの観点から検討します。
- 観点1:誰にどのような影響があるか
- 観点2:原因はどこにあるか
- 観点3:解決策を誰が実行するか
- 観点4:解決策にどのような課題があるか
観点1:影響を受ける人を分ける
「社会に影響がある」と書かず、影響を受ける人を分けます。年齢、地域、役割など、設問に関係する基準を選んでください。
同じ変化でも、利点を得る人と負担を受ける人がいます。両方を示すと、1つの立場だけで判断していないと伝えられます。
観点2:原因を段階に分ける
目に見える出来事だけを原因と決めず、背景にある制度や習慣も考えます。ただし、講義で説明されていない原因を事実として断定してはいけません。
原因の候補が複数ある場合は、講義の根拠で説明できる候補を優先します。説明できない候補は、可能性として条件を付けます。
観点3:実行する人と手順を示す
解決策では、実行する主体、対象、方法を明記します。「意識を変える」だけで終えず、誰が何をするかを示してください。
例えば情報を伝える案なら、伝える人、受け取る人、伝える場所を決めます。結果を何で確かめるかも書くと、実行可能性を検討できます。
観点4:解決策の課題と修正案を書く
すべての人に同じ方法が合うとは限りません。費用、参加しにくい人、継続する人員など、実行時の課題を1つ挙げます。
課題を書いた後は、対象を分ける方法や小規模に試す方法を示します。欠点の指摘だけで段落を終えないようにしてください。
練習後に確認する4つの評価項目
今のページでは、募集要項に示された評価の観点を4つ紹介していました。2027年度の原文は、公開前に最新の募集要項で確認してください。
- 講義内容を正確に理解しているか
- 講義で得た知識を的確に表現しているか
- 講義で得た知識を応用して考えているか
- 講義内容を整理し、自分の考えを論理的に書いているか
練習後は、各項目を満たす箇所へ線を引きます。線を引けない項目があれば、対応する段落を追加するか書き直してください。
講義の要約が長く、自分の考えが少ない答案にも注意が必要です。反対に、講義内容に触れず自分の意見だけを書く答案も形式に合いません。
7日間で講義型小論文の練習を1回行う
1週間で、聞く、要約する、書く、直す作業を1回ずつ行います。練習素材は、内容を後から確認できる講義を選んでください。
| 日 | 行う練習 |
| 1日目 | 講義を聞き、3列のメモを作る |
| 2日目 | メモだけを使い、3文で要約する |
| 3日目 | 設問を作り、答案の構成案を書く |
| 4日目 | 時間を計って答案を書く |
| 5日目 | 4つの評価項目で自己点検する |
| 6日目 | 講義を聞き直し、誤解を直す |
| 7日目 | 同じ設問へ答案を書き直す |
書き直しでは、表現だけを変えません。聞き漏らした要点、弱い根拠、答えていない条件を特定して修正します。
九州大学共創学部の小論文は講義の理解から始める
2027年度の総合型選抜Ⅰでは、講義に関する小論文が第1次選抜に含まれます。小論文は、九州大学伊都キャンパスで実施されます。
受験生は、設問の確認、3文の要約、結論と根拠、反対意見、字数配分の順で答案を作ります。具体的な日程と試験時間は、募集要項で確認してください。
ルークス志塾は総合型選抜の専門塾です。答案の添削では、元の講義メモと設問も一緒に示してください。

