2020年度【合格体験記】長嶺公俊さん
活気のある沖縄の街をつくりたい
慶應義塾大学大学SFC総合政策学部
長嶺 公俊さん
受講校舎: 福岡天神校
出身高校: 沖縄尚学高等学校
入塾時期: 既卒/5月
合格大学: 慶應義塾大学
高校生活について
どんな高校生活だった?
高校生のはじめの頃は、バスケをやってました。でも、色々あってあんまり楽しくなかったので、他の部活に入ろうと思っていて。
その時に地域研究部の先輩からがあり「入らんか?」って言われて入りました。そこから高校は部活漬けでしたね(笑)。
地域研究部ってどんなことをしているの?
地域のために色々研究する部活です。
特に、僕は伝統芸能を伝えることに力を入れていました。沖縄の国場という近くにウズンビーラという踊りがあるんですけど、それを伝えたりしていました。
また「平和」の伝承もしていましたね。自分たちの部活では、高校2年生が1年生に平和について伝える行事があるんですけど、白百合学徒隊が実際に通った道をバスで周りながらガイドしていくんですね。
また、毎年3月に平和サミットというのがあって、沖縄と広島と大阪の提携した3つの学校で平和について語り合うイベントもやってました。自分たちは沖縄戦については知っているんですけど、広島とか大阪の本土の戦争というのは知らなかったのでとても勉強になりました。
部活以外にやっていたことはある?
個人で沖縄のハンセン病について調べていました。沖縄戦でハンセン病になってしまった方々は差別されたて辛い思いをしていました。古宇利島って知ってますか?沖縄の観光スポットなんですけど、その近くにある愛楽園というところに隔離されたりと・・・。
さらに、ハンセン病になられた方が社会復帰できたのって、沖縄では数名しかいらっしゃらないし、未だに差別があるという話も聞いています。
戦争の中にもさらに自分の知らない過去が合って、これは伝えていかないとけないと思っていました。
そういう気持ちで高校生活を過ごしていました。
志望校を選んだ理由
なぜ慶應義塾大学SFCを志望校にしたの?
慶應SFCを目指したのは「平和通りの街づくりをしたい」と考えたからです。
平和通りって、国際通りのすぐ近くにあるんですけど、国際通りの盛り上がりとは裏腹に、平和通りは奥に進むにつれてシャッター街になってるんです。なので、平和通りを盛り上げたいということで部活で考えて色んな企画をしました。
例えば、小学生をつれて平和通りを歩きながら教えたりするとか。でも、結局解決策にはならなかったんですね。自分の力のなさを感じましたよね。SFCって問題発見・問題解決を大切にしているところなので、解決策を模索したいって思って行きたいと思いました。
SFCは一般受験で入ったんだよね。
そうです、SFCには総合型選抜(AO入試)じゃなくて一般入試で入ったんです(笑)。
もともと、浪人して一般対策の塾に入り、そこの寮で生活をしていたんですけど、高校の1個上の先輩から「ルークス志塾に通って、AOで慶應大学に行ったよ。」という話を聞いていたのでルークス志塾にきました。
総合型選抜(AO入試)は早稲田の商学部を受けたんですけど、しっかり対策できた!と思って2次試験を受けたら、本番で過去問になかった字数のものが出てきて、それでパニックになっちゃって、なんとか書ききったんですけどダメでしたね……。
どうして一般入試でSFCに挑戦しようと思ったの?
親に、一般対策の塾に行かせてもらってるし、AOが落ちたなら一般で合格するのが筋だ、と思い志望校を考え直しました。
そのなかでSFCに行きたいと考えたので、ルークス志塾ではSFCの小論文対策をして、他の塾で科目の勉強をしていました。
総合型選抜(AO入試)を終えて得たこと、成長したこと
総合型選抜(AO入試)を受験してみて得られたものってある?
「自分の頭で考える」ことです。
最初、自分のやりたいことは「世界の貧困の人を救いたい」的なことだと思っていたんですが、今考えると総合型選抜(AO入試)を受けるために作ったものだったと思います。
講師の人たちと自分の生い立ちを話したり、議論していく中で、自分のやりたいことってこれじゃないなって思ったんです。
それから自分のやりたいことって何だろうって自分の頭でしっかり考えるようになりました。そこで出てきたのが「沖縄の街づくり」だったんですね。
SFCの一般対策ではどうだった?
そこでもたくさん考えました。
SFCの過去問を解くにあたって、ただ解答を書くだけじゃなくて書いた内容について講師と議論するんです。
でも、講師も手助けはしてくれるんですが、答えは教えてくれないんです。自分でちゃんと考えてねという感じで。
また、もう1人SFCを受ける人が校舎にはいて、その人とディスカッションもたくさんしました。
やってみるとわかるんですけど、ただ小論文を書くために案を考えるのと、議論しあうために案を出すのって全然違っていて。討論だと論をしっかり構築していかないといけないんです。
でも、それをやっていたから、考える力もついたし、小論文でもすごく役に立ちました。
ルークス志塾(旧:Loohcs志塾) に向いている人
どんな人がルークス志塾に向いていると思う?
自分のやりたいことを見つけきれてない人ですかね。
自分も、最初にやりたいと思っていたものと本当にやりたいものは違っていたし。
ルークス志塾では講師の人とたくさん話します。雑談だったり、議論したり。
その中から興味ややりたいことを引き出してくれるので、みんなそれを引き出されにいけばいいと思います(笑)。
やりたいことを見つけられるっていうことが一番のモチベーションになるし、見つかると大きな差になると思います。
なので、やりたいことを見つけられていない人は向いてるんじゃないですかね?
これからの目標
将来やりたいことってある?
これから変わるかもしれないんですけど、沖縄の街づくりをしていきたい、平和通りをより良い街にしていきたいですね。
高校生の頃も思っていたんですけど、解決には至らなかったんです。
また、自分たちは平和通りが賑やかになってくれればいいと思ってたんですけど、アンケートを取ると住んでいる人の中で「今のまま静かな方がいい」という意見もあるんです。
すごく難しいなーと思いましたね。自分たちの気持ちが一方的だったということも感じましたし。
でも、これから色々大学で学んで、みんなが住みやすい、そして活気のある沖縄の街づくりをしていきたいと思います。