評定が低くても大丈夫?総合型選抜(AO入試)合格と「評定平均値」の関係について解説!
「評定平均(内申点)ってどこまで影響するの?」
「総合型選抜(AO入試)において評定平均ってどの程度重要?」「評定平均がないと受からない?」「どれくらいの数値が必要?」など、評定平均で困っていませんか?
この記事では実際にルークス志塾の池袋キャンプ長が、よくある総合型選抜(AO入試)に関しての質問や悩みにお答えし、評定平均と入試の全貌をわかりやすくまとめました!
こちらでは主に、総合型選抜(AO入試)の合格と評定平均の関係についてまとめています。推薦入試の合格と評定平均の関係については以下をご覧ください。
推薦入試合格者に共通する「評定平均値」の関係について”正直に”お伝えします。
総合型選抜(AO入試)での評定平均と合格率の関係
総合型選抜(AO入試)を受験するにあたって、「向いている受験生」と「そうではない受験生」とがいることは事実です。
確かに総合型選抜(AO入試)と一般入試とを併願することで受験チャンスが増えることから、両方受験した方が合格する確率は上がります。ただ、大学学部によっては評定平均を出願資格としている大学はもちろん、「見えない足切り」とも言える基準を設けている大学学部も存在していることから、受ける大学によっては併願した方が良い場合と、入試形態を絞った方が良い場合とが存在します。
しかし多くの塾では塾生数を増やしたいことから、そうした見えない事実は話されない場合が多い様です。
このページでは総合型選抜(AO入試)において評定平均と総合型選抜(AO入試)の関係について、2000人以上のAO指導歴のあるベテラン講師がわかりやすくまとめました。ぜひ、自分に向いている入試について考える基準の一つにしてみてください。
評定平均は総合型選抜(AO入試)において「極めて重要」
敢えて厳しく言いますが、評定平均値は総合型選抜(AO入試)において重要な要素の1つです。
まず第一に、出願資格に評定平均の基準を設けている総合型選抜(AO入試)が多いです。例えば上智大学の公募推薦入試ではほとんどの学部で4.0以上、立教大学は3.5~3.8以上が出願基準として設けられているなど、そもそも一定以上の評定平均値を取得していないと志望校に出願できない場合があります。
また他にも、同じ総合型選抜(AO入試)内で方式が複数存在する場合は、一般的に評定平均値が高い受験生の方が倍率の低い方式を選択可能になります。
例えば慶應義塾大学の法学部FIT入試(総合型選抜(AO入試))はA/B方式を用意しており、A方式は評定平均に関係なく出願が可能ですが、B方式は「全体の評定平均4.0以上かつ国数英社で4.0以上」という基準が設けられています。
B方式の方が圧倒的に倍率が低く、またA/B方式は併願が可能であるため、4.0以上を取得している受験生はA方式のみの受験生と比べて合格率に大きな差が生まれます。
他にも慶應SFCの総合型選抜(AO入試)では、A/B/C方式が用意されており、Aは評定平均が関係ない方式、Bが評定平均4.5以上の方式、CがSFCが指定する資格取得者のみの方式となっており、こちらもAとBには大きな倍率の差が存在します。
つまり出願基準に評定平均が設けられていない場合でも、多くの大学学部では「評定の優れた受験生」を優遇していると言えます。
学校の偏差値も評定平均に関係ある
こちらは全ての総合型選抜(AO入試)で一概には言い切れませんが、高校の偏差値を踏まえた上で評定平均を評価している入試も一定数存在します。
批判を恐れず言えば、一般的には偏差値の高い高校の方が高い評定平均を取得するのが難しいといえるため、こうした差異が生まれるのも致し方ないと言えます。ただ高校の偏差値をほとんど考慮しない入試も多く存在することから、出願前から諦めるのはもったいないとも感じます。
しかしこうした基準は大学側から発表されておらず、また募集要項から見極めることも難しいことから、過去の合格者の傾向を分析するしかないのが現状です。だからこそ、総合型選抜(AO入試)の専門家や進路指導の先生に、志望校の傾向を相談するのが吉と言えます。
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いつの評定平均が対象?
こちらもよくある質問ですが、評定平均値は高校3年間で出願までの全ての期間のものが適用されるケースが大半です。3学期制の学校であればおおよそ3年生の1~2学期、2学期制の学校であれば3年生の1学期分までが対象です。
つまり、今の評定平均値が低くとも3年生の時に挽回することも可能ですので、総合型選抜(AO入試)を受験することを考えだしたら、まずは評定平均を上げることに取り組んでみては如何でしょうか。
評定が低いと受からないのか?
総合型選抜(AO入試)は総合的な人物評価だから巻き返すチャンスは無限大。
上記の記事を読むと評定平均の低い受験生は総合型選抜(AO入試)に不向きかと思われがちですが、必ずしもそうではありません。
総合型選抜(AO入試)は従来までの一般入試では採れなかった人材を採るために始まった入試制度であることから、勉学だけが評価の全てではありません。逆に評定平均で合否が決まるのであれば、一般入試と採れる人間はさほど変わらないですよね?
ルークス志塾ではこれまで評定平均が2点代でも慶應義塾大学に合格させた事例が何件もあります。その経験を元に、評定平均値が低い受験生でも総合型選抜(AO入試)で合格できる手法をまとめました。
評定平均が関係ない総合型選抜(AO入試)も存在する
まず前提として、評定平均や高校の偏差値をあまり考慮しない入試を選択するのが吉です。
例えば中央大学は、大学が重視する能力として「行動する知性」を掲げています。だからこそ学校の勉強に真面目に取り組んできた受験生以上に、外でアクティブに活動をしそこから学びを獲得してきた受験生を評価する傾向にあります。この様に「行動」「実学」を重視する大学では、活動などを重視します。同様に入試名が「グローバル入試」や「外国語資格利用入試」となっている場合は、特に国際性を評価の対象としています。
評定平均の低い受験生は各入試の募集要項を読み込み、大学が求める人物像を理解し、そこから受験戦略を考えるのがポイントです。
「スキル」や「活動実績」で補完できる
総合型選抜(AO入試)は受験生の総合的な評価をする入試です。ですので評定平均が低くても、他の要素で補うことで十分に合格は可能と言えます。そして評定平均以外の評価軸で主流なのが「スキル」と「活動実績」です。
スキルとは、個人が持っている力のことです。外国語やIT系のスキル、スポーツスキルなどが対象です。特に外国語のスキルは苦手な勉学を補う要素にも繋がるので、出願前に資格を取得しておくことをオススメします。
そしてスキルは、どこの大学を出願する際にも一定以上の評価対象となりますので、対策をしておくと良いでしょう。難関大を志望するなら英検2級は必須、英検準1級を持っているとより有利になります。
スポーツに関しても定量的に実力のわかる結果などがあることが望ましいと言えます。またスポーツに関しては、大学によって部活が後押ししてくれる場合もあるので、志望大学の部活動に連絡をしてみるのも良いかと思います。
活動実績とは、自身がこれまでに取り組んできた活動のことを指します。
こちらも先述の通り、特に「行動力」を評価する入試形態で高い評価の対象となります。また正直なところ、自主的に様々な活動に取り組んでいる受験生はそこまで多くないことから、他の受験生と比較して「あなただけの魅力」にもなります。特に評定平均に自信のない受験生は、まずは自分の興味分野で高校生も募集している課外の活動に参加し、視野を広げてみてはいかがでしょうか。
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捉え方次第では協力な武器になる
評定平均が低い理由によっては、それがあなただけの魅力に繋がるケースも多々あります。
何か辛いことがあって不登校になってしまったことが評定平均を下げてしまっているのであれば、その辛い経験がきっかけとなり、オリジナリティの高い強力な志望理由へと化けます。学校の勉学に好奇心が抱けなかったのであれば、そこから日本の教育制度について述べても良いでしょう。
いずれにしても総合型選抜(AO入試)は人物評価であるからこそ、あなたが今の現状をどう捉え、そこからどう思考/行動するのかがカギとなります。
合格するにはどれくらいの評定平均が必要?
ルークス志塾のデータの場合、評定平均4.5以上かつ英検準1級以上を取得していると慶應義塾大学の合格率が8割を超えるなど、高い評定平均を持っている人は総合型選抜(AO入試)に向いているといえます。
ただ上述の通り、学校の評定を考慮しない入試だったり、評定が低いことを武器にしたりなど、受験戦略は多様です。
【最後に】
上述の様に熱心にスキルや活動に取り組んだとしても評定平均をあげることを怠ることは厳禁です。高いに越したことはないので、活動やスキルを育むと同時に学校の勉学にも一生懸命励んでください。それが総合型選抜(AO入試)の受験勉強となります。
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※これらの分析はルークス志塾独自の分析となります。大学側から公式的に発表しているものではないのでご留意ください。
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